25日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高と4日続伸、政策・業績期待が持続

2017年10月25日 17:05

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記事提供元:フィスコ

*17:05JST 25日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高と4日続伸、政策・業績期待が持続
25日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.65ポイント(0.26%)高の3396.90ポイントと4日続伸した。上海A株指数も上昇し、8.99ポイント(0.25%)高の3557.34ポイントで取引を終えている。

政策や企業業績への期待が持続。朝方こそ利益確定売りが先行したものの、その後はほぼプラス圏で推移し、大引けにかけて上げ幅を広げた。この日の昼ごろ、習近平・国家主席率いる中国の次期最高指導部の面々が明らかとなる中、後場に入って政策メリット銘柄の一角が改めて買いを集めている。また、四半期決算の本格化を受け、業績期待の強いセクターが上昇。家電や自動車、石炭、銀行などが総じて堅調に推移した。

政策メリット銘柄では、上海の貿易関連が動意付く。東方国際創業(600278/SH)がストップ高、上海物資貿易(600822/SH)が6.7%高、上海臨港控股(600848/SH)が6.0%高で引けている。前場は軟調な推移を強いられたが、後場に入って急速に切り返した。韓正・上海市党委書記が最高指導部入りしたことで、上海での「自由貿易港」設置への思惑が再びクローズアップされた——と指摘されている。

家電株では、青島海爾(600690/SH)が3.7%高、四川長虹(600839/SH)が0.8%高で取引を終了。深セン上場の家電株はさらに上げが目立ち、小天鵞(000418/SZ)がストップ高、美的集団(000333/SZ)が3.7%高で引けた。毎年11月11日に行われるオンライン通販の大規模セール「シングルデー」が近づく中、売り上げ拡大への期待が高まっている。

外貨建てB株相場も上昇。上海B株指数が3.00ポイント(0.85%)高の354.31ポイント、深センB株指数が9.73ポイント(0.81%)高の1218.54ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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