今週のマーケット展望「FOMCメンバーの動向に注目」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)

2017年6月12日 10:41

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記事提供元:フィスコ


*10:41JST 今週のマーケット展望「FOMCメンバーの動向に注目」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)
こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。今週は日米の金融政策に注目が集まりそうですね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、6月12日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

広木さんは今週の焦点について、『今週の焦点は13~14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)である。今回の利上げはほぼ織り込み済みで、市場の関心は「今後」に移っている。端的に言えば、そのヒントを示唆するかもしれないFOMCメンバーの経済・金利の見通しだ。(中略)もうひとつのポイントはFRBのバランスシート縮小議論。国債等の償還分の再投資をどのタイミングでやめるのか。今回のFOMCでなんらかの示唆があるのではないか注目される』と伝えています。

続けて、『15~16日は日銀金融政策決定会合が開催される。今回も現状維持、政策変更なしがコンセンサスだが、市場とのコミュニケーションが重視されるなか会合後の黒田総裁の記者会見が注目される。先週、日本銀行が異次元緩和の出口をめぐる議論で「時期尚早」としていた姿勢から市場との対話重視の方向に修正しつつあるとの報道を受けて債券市場が大幅安となる場面があった。為替も一気に50銭程度円高に振れる場面があった。 対話重視は当然、日銀に求められる姿勢だが、それを出口論と結びつけるのは違和感がある。市場が過敏に反応しただけに、日銀のコミュニケーションには注意を払いたい。もうひとつのポイントは、長期国債の保有残高増加額の目途を修正するかどうか。維持してきた「80兆円」という数値目標を外すかどうか。ECBが緩和維持、FRBも次の利上げのヒントを示さないとすれば、日銀だけがスタンスを出口よりに修正すれば、円高を招くだろう。国債残高増加額の目途については今回に限るものではないが、警戒したい』との見解を述べています。

最後に、米国のハイテク株が総崩れとなったことを指摘し、『米国株をけん引してきたハイテク株がこのまま本格的な調整に入ると市場のセンチメントに大きく影響する。一時的な落ち込みですぐに切り返すことができるか、日米の金融政策より、実はこちらのほうが大きな注目点であろう』と言及しています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由《DM》

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