本日の英国のEU離脱通知後に交渉がいよいよスタート、SMBC日興証券(花田浩菜)

2017年3月29日 12:33

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記事提供元:フィスコ


*12:33JST 本日の英国のEU離脱通知後に交渉がいよいよスタート、SMBC日興証券(花田浩菜)
こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。
最近、欧州や米国の政治不安から円高基調が続いていますね。29日にメイ英首相が欧州理事会にEU離脱を正式通知予定となっており、市場の関心は高まっています。為替相場にも影響を与えそうです。3/29付け「主要通貨デイリー」に関連レポートが掲載されていますので、ご紹介しますね。

まず、同レポートでは、『本日、メイ英首相が欧州理事会にEU離脱を正式に通知する。EU側は通知後48時間以内に加盟国の27ヵ国に交渉方針案を発表。来月29日に開催する臨時EU首脳会議にて方針を採択し、欧州委員会の勧告を経て5月下旬にも実際の交渉がスタートする見通しだ』と伝えています。

続けて、『新しい貿易協定や英国のEUに対する未払い拠出金など、交渉の論点は多岐に及ぶ。ただ、英国が移民や立法における主権を確保しつつ、可能な限り自由にEU単一市場にアクセスできる包括的な自由貿易協定の締結を要望しているのに対し、EUは他の加盟国への反EU機運拡大を防ぐため、いいとこ取りは認めない方針』とのことです。

今後については、『主な論点を巡って両者の隔たりは相当に大きく、交渉は難航が予想される。離脱交渉の難航と欧州の政治イベントが連動して先行き市場のリスクオフ要因となる可能性もあり、英EU離脱交渉は引き続き注目されよう。もっとも、交渉期間は原則2年間あり、本日を挟んで急速にリスク回避色が強まる可能性は低い見込みである』との見解を述べています。

同レポートでは、EU離脱交渉の主な論点と英国・EUのそれぞれの立場について、わかりやすく図解しています。詳しくは3/29付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。
花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜《SK》

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