今週の【マザーズ市場】3月6日~10日『IPO銘柄は強い初値形成へ』

2017年3月12日 17:32

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記事提供元:フィスコ


*17:32JST 今週の【マザーズ市場】3月6日~10日『IPO銘柄は強い初値形成へ』


【11日続伸、材料株・テーマ株に循環物色の流れ、ITBOOKなどストップ高】6日(月)

■概況■1080.45、+6.60
6日(月)のマザーズ市場では、朝方こそ売りに押される場面があったものの、下値では押し目買いが入り、マザーズ指数は堅調な展開となった。日経平均が円安一服でさえない展開となるなか、中小型株の循環物色が続いた。このところ強い値動きが目立った直近IPO銘柄の一角で利益確定売り優勢となったが、材料株やテーマ株の一角が買われた。なお、マザーズ指数は11日続伸、売買代金は概算で1255.88億円。騰落数は、値上がり123銘柄、値下がり99銘柄、変わらず7銘柄となった。


◆注目銘柄◆
GNI<2160>、DDS<3782>、モブキャス<3664>、モバファク<3912>、UNITED<2497>などが上昇。マイナンバー関連などとされるITBOOK<3742>、新サービスに関するリリースが材料視されたチェンジ<3962>や、トラストHD<3286>、エムビーエス<1401>はストップ高まで買われた。また、Aiming<3911>、キャリア<6198>などが10%を超える大幅高となった。一方、売買代金トップのレノバ<9519>は検討中の洋上風力発電に関するリリースを手掛かりに高値更新したが、後場に入ると利益確定売りに押され値を崩した。グレイス<6541>、ACCESS<4813>も軟調で、SOSEI<4565>やエルテス<3967>は小安い。また、ユナイテッド&コレク<3557>やJMC<5704>がマザーズ下落率上位となった。


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【12日ぶり反落、IPOロコンドに資金向かい堅調発進】7日(火)

■概況■1071.12、-9.33
7日(火)のマザーズ市場では、朝方こそ買いが先行する銘柄が多かったものの、このところ上昇の目立っていた銘柄を中心に値を崩した。高値警戒感が意識されたほか、本日マザーズに新規上場したロコンド<3558>に資金が向かった面もあるようだ。また、足元出遅れ感のある銘柄にも買いが入っていた。なお、マザーズ指数は12日ぶり反落、売買代金は概算で1203.37億円。騰落数は、値上がり65銘柄、値下がり153銘柄、変わらず11銘柄となった。


◆注目銘柄◆
レノバ<9519>、ITBOOK<3742>、SOSEI<4565>、エルテス<3967>、モバファク<3912>など売買代金上位は全般下落。モブキャス<3664>は後場に入り下げ足を速め、マザーズ下落率トップとなった。一方、GNI<2160>、ミクシィ<2121>、アカツキ<3932>などは上昇。株式分割の実施を発表したVEGA<3542>が買われ、ベイカレント<6532>やアルファポリス<9467>とともにマザーズ上昇率上位に顔を出した。トラストHD<3286>はストップ高水準での買い気配が続いたものの、大引けにかけて急速に上げ幅を縮めた。なお、ロコンドは公開価格を42%上回る堅調な初値を付けた。


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【反発、押し目買い優勢、DDSやGNIが急伸】8日(水)

■概況■1080.85、+9.73
8日(水)のマザーズ市場では、前日の下落に対する押し目買いが優勢となった。材料株物色も活発だったが、資金の逃げ足が速く、値動きの荒さが目立った。また、直近IPO銘柄の一角は引き続き利益確定売りが優勢だった。なお、マザーズ指数は反発、売買代金は概算で1011.37億円。騰落数は、値上がり107銘柄、値下がり117銘柄、変わらず6銘柄となった。


◆注目銘柄◆
マザーズ売買代金トップのDDS<3782>、同2位のGNI<2160>が揃って13%高と大きく上昇した。DDSは製品のアップデートに関するリリースが材料視された。GNIは信用規制の強化が重しとなったものの、引けにかけて急伸した。ソケッツ<3634>、メタップス<6172>、アルファポリス<9467>もリリースを受けて買われる場面があった。その他、モブキャス<3664>、チェンジ<3962>、ミクシィ<2121>、キャリア<6198>などが上昇した。一方、SOSEI<4565>やアスカネット<2438>が小安く、ITBOOK<3742>、レノバ<9519>、モバファク<3912>もさえない。また、前日上場したロコンド<3558>や、直近で上昇の目立っていたトラストHD<3286>が値を崩し、マザーズ下落率上位に並んだ。


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【小幅反落、売り買い交錯で小動き、IPOピーバンは強い初値形成】9日(木)

■概況■1080.63、-0.22
9日(木)のマザーズ市場は、マザーズ指数は前日終値を挟んだ小動きとなった。個別株では引き続き物色が活発だったことが窺えるものの、資金の逃げ足の速さも目立ち、全体としては売り買いが交錯した。なお、マザーズ指数は小幅反落、売買代金は概算で1219.78億円。騰落数は、値上がり100銘柄、値下がり120銘柄、変わらず9銘柄となった。


◆注目銘柄◆
個別では、マザーズ売買代金トップのモブキャス<3664>が20%を超える大幅下落となった。新作ゲームを公表したものの、従前より期待が高かったため材料出尽くし感が広がったようだ。売買代金2位のAiming<3911>は後場に一時ストップ高水準まで急伸したものの、その後値を消しマイナスで取引を終えた。その他、GNI<2160>、SOSEI<4565>、レノバ<9519>や、前日に決算発表したアスカネット<2438>などが下落した。一方、アクセルマーク<3624>、DDS<3782>、チェンジ<3962>、WASHハウス<6537>、ミクシィ<2121>などが上昇。東証1部への市場変更申請に向け立会外分売を実施すると発表したインソース<6200>や、アンビション<3300>、ITBOOK<3742>の上げが目立ち、業務提携を発表したBS<3623>も物色が向かう場面があった。また、オンコリス<4588>は一部で今後の業績拡大観測が浮上したもようで、引けにかけてストップ高水準まで急伸した。 なお、本日マザーズ市場へ新規上場したピーバンドットコム<3559>は公開価格の約2.1倍となる初値を付けた。

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【反発、押し目買いの動き優勢、ピーバンドットコムはストップ高】10日(金)

■概況■1086.63、+6.00
10日(金)のマザーズ市場では、日経平均が一時300円を超える上昇となり、相場全体の好地合いを支援材料として買い優勢の展開となった。このところ上昇の目立っていた銘柄に利益確定売りが広がったものの、反対に調整していた銘柄には押し目買いが向かった。なお、マザーズ指数は反発、売買代金は概算で1023.65億円。騰落数は、値上がり110銘柄、値下がり114銘柄、変わらず6銘柄となった。


◆注目銘柄◆
マザーズ売買代金トップのGNI<2160>や2位のレノバ<9519>が大幅反発した。前日の初値形成後に値を崩していたピーバンドットコム<3559>だが、本日は一転ストップ高まで買われた。その他、ITBOOK<3742>、DDS<3782>、SOSEI<4565>、チェンジ<3962>、リネットジャパン<3556>などが上昇した。リネットジャパンは大京<8840>グループとの提携を発表している。一方、モブキャス<3664>が続落し、ミクシィ<2121>は小反落。アスカネット<2438>、アクセルマーク<3624>、WASHハウス<6537>なども下落した。また、アンビション<3300>やオンコリス<4588>がマザーズ下落率上位となった。
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