今週のマーケット展望「海外環境の不透明感から日本株は一旦調整か」~マネックス証券の広木隆氏(飯村真由)

2016年10月31日 15:12

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記事提供元:フィスコ


*15:12JST 今週のマーケット展望「海外環境の不透明感から日本株は一旦調整か」~マネックス証券の広木隆氏(飯村真由)

こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。

10月31日に発表されたマネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」をご紹介します。広木さんによると、今週は『海外環境の不透明感から神経質な展開となろう』とのこと。

というのも、『今週は月末月初にあたり重要な経済指標の発表が相次ぐ』からだと指摘されています。具体的には、まず日本で『31日に鉱工業生産と日銀会合後に発表される経済・物価情勢の展望(展望レポート)が注目』と。米国では『31日にコアPCEデフレータ、1日はISM製造業景況感指数、3日はISM非製造業景況感指数、4日には雇用統計が発表』されます。さらに、中国では『(11月)1日に10月政府版製造業PMI、10月財新製造業PMIが発表』されるようです。

また、広木さんは波乱材料として『原油相場の動向』にも注目していらっしゃいます。『28日にウイーンで開かれた石油輸出国機構(OPEC)の事務レベルの打ち合わせで、イラクとイランが減産の際の基準となる生産データを巡って対立し協議がまとまらなかった。』ことが大きいようです。実際、週末のNY原油は48.70ドルへと反落していましたね。

さらには、先週末に報じられた『クリントン氏のメール問題』にも懸念を示されています。『リスク回避の流れが強まれば、105円を超える円安となったドル円相場も一旦円高へ巻き戻るかもしれない。』と。『振り返れば日経平均は9月末からこのひと月で1000円上昇した』と指摘されていて、『今週は場合によっては先週上昇した分を吐き出すような調整もあるかもしれない』とおっしゃっています。

こういった要素を加味して、今週の日経平均の予想として、広木さんは、『予想レンジは17,200~17,600円。上値では4月高値の17,613円が強く意識されるだろう。』とみていらっしゃいます。

今週は、各企業の決算発表以外に、注目すべき材料が目白押しですね。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト 飯村真由《NO》

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