ソニーα7 IVとα7 V、どちらが買いか? 価格差は約8万円、差額で手に入る連写と動画性能

2026年11月7日 23:53

 ソニーのフルサイズミラーレスカメラ「α7 IV」と、後継の「α7 V」はどちらを買うべきか。2026年11月7日時点の価格.comの最安価格で比べると、両機の価格差はボディー単体で約8万3000円、標準ズームレンズキットで約6万5000円だ。

 画素数は同じ約3300万画素で、差額で手に入るのは最高約30コマ/秒の高速連写と、フルサイズ画角での4K/60p動画になる。動く被写体を撮るか、動画をフルサイズ画角で撮りたいかが、選び方の分かれ目だ。

■価格.com最安で比べた4モデルの価格

 2026年11月7日夜時点の価格.comの最安価格(税込み)は次の通り。

・α7 IV ボディー(ILCE-7M4):23万4986円(価格.com)
・α7 IV ズームレンズキット(ILCE-7M4M):26万9555円(価格.com)
・α7 V ボディー(ILCE-7M5):31万7448円(価格.com)
・α7 V ズームレンズキット(ILCE-7M5M):33万4525円(価格.com)

 ボディー同士の差は約8万2000円で、α7 Vはα7 IVより約35%高い。レンズキット同士では差が約6万5000円に縮まり、価格の開きは約24%になる。

 参考までに、ソニーストアの販売価格はα7 IVがボディー36万1900円、キット38万3900円。α7 Vはボディー41万6900円、キット43万8900円だ。

■差額で手に入るのは「連写」と「フルサイズ4K/60p」

 α7 Vの国内発売日は、ボディーが2025年12月19日、レンズキットが2026年4月10日だ。有効画素数はα7 IVと同じ約3300万画素だが、センサーは部分積層型のExmor RS CMOSに変わった。画像処理エンジンも、AI処理機能を統合した「BIONZ XR2」になっている。

 ソニーによると、α7 Vは電子シャッター使用時に、AFと露出を追随させながら最高約30コマ/秒でブラックアウトフリー連写ができる。動画は、フルサイズ画角での7Kオーバーサンプリングによる4K/60p記録に対応する。Super 35mm(APS-Cサイズ相当)では4K/120p記録も可能だ。

 一方のα7 IVは、連写が最高約10コマ/秒。フルサイズ画角での動画は4K/30pまでで、4K/60pではSuper 35mmへのクロップが必要になる。人物・動物・鳥の瞳AFや、10ビット4:2:2記録などは備えており、写真と動画の両方を撮る用途には十分対応できる。

■レンズキットで選ぶと差は縮まる

 両機のレンズキットには、同じ標準ズーム「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS II」が付く。α7 IVの新キット「ILCE-7M4M」は2026年8月7日に国内で発売され、従来の「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」付きキット(ILCE-7M4K)から付属レンズが替わった。

 価格.com最安で見ると、キットとボディーの差はα7 Vが約1万7000円にとどまる一方、α7 IVは約3万5000円ある。そのため、レンズキット同士で比べると両機の差は約6万5000円まで縮まる。α7 IVのレンズキットに約4万8000円足せば、α7 Vのボディーに手が届く計算だ。

 最安を出している販売店は製品ごとに異なるため、この差額はあくまで目安になる。

■どっちを買う? 用途別の選び方

 スポーツや野鳥、子どもの運動会など動きの速い被写体を撮る人は、α7 Vの約30コマ/秒連写が生きる。フルサイズ画角のまま4K/60pで撮りたい人にも、α7 Vが向く。これからレンズキットで始めるなら、差額が縮まる分、α7 Vを選ぶ理由はさらに強くなる。

 ポートレートや風景、構図や照明を作り込める動画撮影が中心なら、α7 IVで十分なことが多い。ボディー単体で約8万3000円浮く予算を、明るい単焦点レンズなどに回す選択肢も現実的だ。

■α7 IVの主な仕様

 α7 IVの国内発売日は2021年12月17日。写真と動画の両方に対応するモデルで、海外ではDPReviewがレビューでGold Awardを与えている。

 画像処理エンジン「BIONZ XR」は、α1やα7S IIIと同じ世代のものだ。ソニーは処理能力を従来比で最大約8倍としている。

 撮像素子は35.9×23.9mmの裏面照射型Exmor R CMOSセンサーで、有効画素数は約3300万画素。常用ISO感度は静止画・動画ともISO 100〜51200で、拡張感度は静止画がISO 50〜204800、動画がISO 100〜102400だ。静止画のダイナミックレンジは、ソニーの測定条件で15ストップとしている。

 AFは、フルサイズ撮影時に759点の位相差AF測距点を備え、撮像領域の約94%をカバーする。リアルタイム瞳AFは静止画と動画の両方で人物・動物・鳥に対応し、検出対象はあらかじめ切り替えて使う。

 連写はメカシャッター、電子シャッターとも最高約10コマ/秒だが、非圧縮RAWやロスレス圧縮RAWでは速度が落ちる。ソニーの仕様表では、連続撮影可能枚数を多くの記録形式で1000枚以上としている(非圧縮RAW+JPEGは828枚)。枚数は使うメモリーカードの性能にも左右される。

 動画は、フルサイズ画角で約7K相当の情報を読み出して4Kに縮小するオーバーサンプリングにより、最大4K/30pで記録できる。4K/60pはAPS-C/Super 35mmモードで使うため、画角は約1.5倍相当狭くなる。いずれの記録でも、対応する設定で10ビット4:2:2を利用できる。S-Log2、S-Log3、S-Cinetoneにも対応する。

 ボディー内手ブレ補正は5軸方式で、補正効果は5.5段(CIPA規格準拠、静止画時)。動画用の「アクティブモード」は、使うと画角が少し狭くなる。背面には3.0型・約103万ドットのバリアングル式タッチモニター、ファインダーには約368万ドットのOLEDを備える。

 カードスロットは2基。両方がSDHC/SDXCに対応し、スロット1はCFexpress Type Aにも対応する。接続端子はWi-Fi、Bluetooth、USB Type-C、HDMI Type-Aだ。

■購入前に確認したいこと

 価格.comの最安価格は日々変わり、最安を出している店によって在庫や送料、保証の条件も異なる。注文前には販売店の条件を確認したい。保証を重視する場合は、メーカー保証が3年付くソニーストアのような購入先も選択肢になる。

 11月下旬から年末にかけては、ブラックフライデーや年末商戦のセールが重なる。購入を急がないなら、価格の推移を見ながら判断したい。

 α7 IVからα7 Vに買い替える人向けには、ソニーストアが下取りの特典を案内している。αあんしんプログラム会員は下取り額が5%上乗せされ、α7 Vと同時に購入するレンズやアクセサリーは60回分割払いの手数料が0%になる。ただし、下取り額や手数料の条件は変わることがあり、適用前に最新の案内を確認する必要がある。

 レンズキットで撮影を始める場合は、記録設定に合ったメモリーカードも予算に入れておきたい。価格と在庫は変動する。

■購入情報(Amazon.co.jp)


α7 IV ボディー(ILCE-7M4)
価格:¥258,840(11月8日時点)
・詳細を見る


α7 IV ズームレンズキット(ILCE-7M4M)
価格:¥285,000(11月8日時点)
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α7 V ズームレンズキット(ILCE-7M5M)
価格:¥347,000(11月8日時点)
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α7 V ズームレンズキット(ILCE-7M5M)
価格:¥364,800(11月8日時点)
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