インテージホールディングス、1Q増収・大幅増益、パネル調査堅調と収益性改善が寄与、通期予想・連続増配を維持

2026年11月5日 08:22

(決算速報)

 インテージホールディングス<4326>(東証プライム)は11月4日に27年6月期第1四半期連結業績を発表した。利益を重視したマネジメントの成果により増収・大幅増益と順調だった。そして通期の増収増益・連続増配予想を据え置いた。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なおインターネット調査システムへの不正アクセスの状況をリリースした。現時点では個人情報およびアンケート回答データの漏えいは確認されていないが、被害の拡大防止および安全確保を最優先に該当システムを停止して緊急メンテナンスを実施している。株価は8月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■27年6月期増収増益予想、1Q増収・大幅増益と順調

 27年6月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比5.9%増の152億02百万円、営業利益が18.5%増の6億78百万円、経常利益が22.1%増の6億90百万円、親会社株主帰属四半期純利益が31.4%増の3億84百万円だった。

 利益を重視したマネジメントの成果により増収・大幅増益と順調だった。売上面はInsightセグメントにおけるパネル調査やカスタムリサーチ等が堅調に推移した。利益面は人員増や給与改定に伴う人件費の増加に加え、27年7月に予定しているグループ再編に向けた新設組織人件費やITに係る全社費用が発生したものの、増収効果で吸収した。

 Insightセグメントは売上高が4.4%増の116億40百万円、営業利益が19.4%減の5億36百万円だった。売上高の内訳はデータプラットフォーム事業が2.2%増の52億44百万円、リサーチ&コンサルティング事業が7.1%増の41億36百万円、グローバルインサイト事業が4.5%増の22億57百万円だった。データプラットフォーム事業はSRI+等のパネル調査が消費財領域において堅調だった。リサーチ&コンサルティング事業は一部顧客の不調があったものの、ヘルスケア領域のカスタムリサーチが伸長した。グローバルインサイト事業は消費財領域のグローバル調査が低調だったが、ヘルスケア領域のアウトバウンド調査が伸長した。利益面は全社費用増加により減益だった。

 Data Techセグメントは売上高が11.0%増の35億61百万円、営業利益が1億42百万円(前年同期は92百万円の損失)だった。売上高の内訳はマーケティングDX事業が1.6%増の15億38百万円、ビジネスプロセスソリューション事業が19.5%増の20億22百万円だった。マーケティングDX事業はNTTドコモ等と取り組むコミュニケーション領域が拡大した。ビジネスプロセスソリューション事業は業界向けソリューションやデータ統合基盤・活用ビジネスが好調に推移した。利益面はマーケティングDX事業の収益性改善、ビジネスプロセスソリューション事業の増収効果により黒字転換した。

 通期の連結業績予想は前回予想(26年8月5日付の期初公表値)を据え置いて、売上高が前期比5.8%増の710億円、営業利益が7.8%増の62億円、経常利益が8.6%増の62億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が134.9%増の40億円としている。配当予想は前期比2円増配の50円(第2四半期末25円、期末25円)としている。連続増配で予想配当性向は47.8%となる。なお27年6月期より配当方針を変更する。DOE(純資産配当率)5.0%を下限として、第15次中期経営計画期間(27年6月期~31年6月期)中の配当は累進的とする。

 27年6月期は増収増益・連続増配予想としている。第1四半期の進捗率は低水準の形だが、第2四半期と第3四半期の構成比が高い収益特性がある。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

 なお27年7月に予定しているグループ再編については、連結子会社3社(インテージ、インテージヘルスケア、インテージテクノスフィア)を吸収合併し、同社が純粋持株会社から事業持株会社へ移行(商号をインテージに変更予定)する。

■株価は戻り試す

 株価は8月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。11月4日の終値は1862円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS104円68銭で算出)は約18倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円で算出)は約2.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS890円10銭で算出)は約2.1倍、そして時価総額は約753億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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