abc、フィジカルAIロボットの初案件を具体化――国内大手ガラスメーカー向け実証

2026年11月5日 07:03

■パートナーが搬送実証を受注、ロボット1台を無償貸与

 abc<8783>(東証スタンダード)は11月4日、フィジカルAIロボット事業で国内大手ガラスメーカー向けのコンテナボックス搬送実証案件が具体化したと発表した。戦略的パートナーのビッグハンズが10月30日に顧客から受注した案件で、abcは保有するヒューマノイドロボット「Galbot G1」1台を実証用に無償貸与する。

 実証はランダムに積み重ねられたコンテナボックスをロボットが画像認識で取り出し、自律移動して所定の場所に置く工程を対象とする。作業の成功率、所要時間、振動などを検証し、製造現場での実用性を見極める。実施場所はビッグハンズの検証施設で、期間は11月上旬から12月下旬、納期は12月25日としている。

 同社は4月にフィジカルAIロボット事業への参画を表明し、7月に実機を受領して検証を開始、9月には基本検証完了と商業展開への移行方針を示していた。今回の案件はパートナー企業への正式発注であり、abc自身が顧客から直接受注したものではない点に注意が必要である。顧客企業名は守秘義務により非公表としている。

 今後は実証結果に応じて、両社が正式なロボット貸与サービスや機体販売を提案する。今回は無償貸与であり、受注金額やabcへの売上計上額は示されていない。量産・本格導入の段階には至っておらず、技術的な検証成果と収益化に向けた次の契約が焦点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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