「フロストパンク2」最終大型DLC「サージ」12月14日発売へ、猛吹雪を資源に

2026年11月4日 17:01

11 bit studiosは11月2日、都市サバイバルゲーム「フロストパンク2」の第3弾拡張コンテンツ「サージ(The Surge)」を発表した。発売予定日は現地時間2026年12月14日で、PC、PlayStation 5、Xbox Series X|S向けに提供する。シリーズで人々を脅かしてきた猛吹雪を資源として利用する技術が、新シナリオの柱となる。

同社は「サージ」を最後の大型追加シナリオと位置付けている。Deluxe Editionの所有者には追加料金なしで提供され、配信後の更新は不具合修正や細かな改善を中心とする予定だ。

■猛吹雪を資源として蓄え、都市の自動化へ

「サージ」では、嵐を利用する専用技術を導入し、壊滅的な猛吹雪から資源を回収・貯蔵する。11 bit studiosによると、新資源によって都市の自動化をかつてない水準へ引き上げられるという。

寒さに耐えるための備蓄や供給体制を整えてきたシリーズに、嵐そのものを利用する選択肢が加わる。都市を脅かす自然現象が、都市の運営を支える資源にもなるという発想が、今回の拡張を特徴付けている。

技術の利用には政治的な判断も伴う。同社の説明では、新資源の使い道を巡って派閥が対立する。都市の生産力を高める発見を、社会全体としてどのように扱うかが問われる構成だ。

第2弾DLC「破局の都(Breach of Trust)」が火山活動による災害を加えたのに対し、「サージ」は猛吹雪との向き合い方を広げる。自然への対応と、異なる考えを持つ人々の統治を組み合わせるシリーズの仕組みを、新たな資源の利用へつなげている。

■凍てついた米国で、謎の遺物を追う

新シナリオの舞台は、これまで探索してきた地域を遠く離れた、凍りついた米国だ。人々は長い旅の末、「歴史上最も偉大な頭脳」が残したという驚異のうわさに導かれ、謎めいた渓谷へたどり着く。そこには世界を変え得る遺物が眠るとされる。

プレイヤーは、長年率いてきた人々を導き、氷の下に埋もれた答えを探す。物語には選択による分岐があり、新資源がもたらす繁栄への期待と、その利用を巡る対立が描かれる。

探索先には洞窟や遺跡も登場する。隠された宝を発見し、渓谷の謎に向き合うことが新要素として挙げられている。都市の生産や政治を管理する日常に、未知の土地を調べる楽しみが加わる。

■3本のDLCがそろうDeluxe Edition

PC版の販売先はSteam、Epic Games Store、GOG、Microsoft Storeで、PS5版とXbox Series X|S版も発売予定だ。Steamでは日本語インターフェースと字幕への対応が案内されている。2026年11月4日時点で、単体販売価格は発表されていない。

Deluxe Editionには3本の有料DLCが含まれ、「サージ」も追加料金なしで利用できる。本編のみを所有する場合はDLCを追加購入する形となり、SteamではDeluxe Editionへのアップグレードも提供されている。

3本のDLCを含むロードマップは2024年11月に公開された。当初は第1弾と第2弾に「Spectrum」「Aurora」という開発コード名が付けられ、第3弾は名称未定だった。

第1弾「分断のユートピア(Fractured Utopias)」は2025年12月8日に発売され、サンドボックスモード「ユートピアビルダー」を拡張した。第2弾「破局の都」は2026年6月23日に発売。ニュー・エディンバラを舞台に、5つの新規共同体と派閥、地震や火山灰による災害などを導入した。

12月の「サージ」で、計画されていた3本の拡張コンテンツがそろう。その後のサポートについて、11 bit studiosはメンテナンスへ移行する方針を示している。

■都市の拡大と政治を描いてきた本編

「フロストパンク2」のPC版は2024年9月20日に発売された。初代が暖房用のジェネレーターを中心にした都市の生存を描いたのに対し、続編は地区単位で都市を拡張し、住民集団の利害を調整する仕組みを強めている。

4Gamerのプレイレポートによると、本編のキャンペーンは1916年のニュー・ロンドンで始まり、評議会には100人の議員が参加する。法律を成立させるための交渉は、資源やインフラの管理と並ぶ重要な要素だ。

批評家評価では、2026年11月4日の確認時点で、Metacriticの表示は84件の批評に基づく85点/100点。ゲーム情報サイトGamepressureが掲載するOpenCriticの集計では、115件の批評に対する推薦率は95%となっている。また、The Game Awards 2024のBest Sim/Strategyと、gamescom award 2024のBest Gameplayを受賞した。

販売規模も広がっている。Worthplayingによると、11 bit studiosは2026年7月8日、本作の販売本数が100万本を突破したと発表した。

■続く「フロストパンク」の世界

11 bit studiosは「サージ」の発表に合わせ、今後のシリーズ展開として「Frostpunk: 1886」と、シリーズにとって新しいジャンルに挑む未発表作品を挙げた。「フロストパンク2」の大型拡張が一区切りを迎えた後も、同じ世界を舞台にした開発を続ける。

「Frostpunk: 1886」は、2018年4月発売の初代をUnreal Engine 5で再構築する作品だ。新たな映像表現に加え、イベント、法律、技術、建物などの追加を予定している。Steamの発売予定表示は2027年で、同社が2026年4月に公表した事業計画では2027年末から2028年初めを予定時期としている。

初代も発売後に拡張を重ねてきた。無料シナリオ「The Fall of Winterhome」に加え、有料DLCとして「The Rifts」「The Last Autumn」「On the Edge」を展開。3本の有料DLCは2019年8月から2020年8月にかけて発売され、追加コンテンツで遊びを広げる方式は続編にも受け継がれている。

元記事: Frostpunk 2: The Surge Converts Franchise’s Killer Blizzard Into Power

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