「力の指輪」シーズン3、先行視聴で好反応 サウロン役に称賛、11月11日配信
2026年10月29日 21:32
Prime Videoで2026年11月11日に配信が始まる『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン3に、先行視聴した批評家から好意的な反応が寄せられている。冒頭話の壮大さや、チャーリー・ヴィッカーズ演じるサウロンに称賛が集まり、シリーズ最高のシーズンへの期待を示す声も上がった。
■冒頭話に寄せられた称賛
10月27日にSNSで公開された感想では、新シーズンの幕開けを高く評価する声が並んだ。GamesRadar+が紹介した反応によると、同媒体のフェイ・ワトソンは第1話の壮大さと物語のスケール、登場人物たちが直面する事態の重さを評価し、これまでで最良のシーズンになる可能性に言及した。
CBRなどに執筆するレイチェル・リーシュマンは、最初の2話を視聴し、従来の息をのむ映像や引き込まれる魅力を保ちながら、さらに良くなっていると評価した。Nerdistのローテム・ルサックも、幕開けをシリーズ屈指の出来とし、テレビ作品全体の中でも高く評価している。
ComicBookのクリス・キリアンは、最初の2話を強い手応えのある出来と評し、シリーズは回を重ねるほど良くなっているとした。とりわけ、悪意をにじませるヴィッカーズのサウロンを見どころに挙げた。
ワトソンも、力の頂点に近づくサウロンの演技に注目している。先行視聴の反応では、物語の規模と、それを支える中心人物の存在感が、新シーズンへの期待を押し上げている。
■戦争と「一つの指輪」が物語の中心に
Prime Videoが公表したあらすじによると、舞台はエレギオン陥落から5年後だ。サウロンの軍勢は中つ国各地を制圧し、抵抗を続ける拠点として、ドワーフの王国カザド=ドゥームや、三つの指輪に守られたエルフの領域リンドンと裂け谷が残されている。
サウロンはモルドールに完成したバラド=ドゥーアの塔で、敵を屈服させる「一つの指輪」の製作に取り組む。エルフ、ドワーフ、人間、魔法使いたちは、全面的な支配を阻止するため、協力する道を探ることになる。
これまでサウロンは、ハルブランドやアナタールとして相手を欺き、力を蓄えてきた。新シーズンでは、軍勢を率いる冥王としての姿と、支配を完成させるための指輪作りが前面に出る構成となる。
10月21日に公開された予告編では、玉座に座るサウロンや、「一つの指輪」を身に着ける姿が描かれた。GamesRadar+によると、映像にはバルログと対峙する場面も含まれ、指輪の誕生をめぐる物語が大きく動き出すことを印象づけている。
■真意を探りたくなるオーク、マルヌーク
新たな登場人物の一人が、アダム・ヤング演じるオークのマルヌークだ。GamesRadar+によると、彼はサウロン軍から離反したと主張し、ガラドリエルとアロンディルに捕らえられる。
Nerdistの取材に対し、ショーランナーのJ・D・ペインとパトリック・マッケイは、マルヌークを独自の物語を持つオークとして紹介している。ペインは、愛嬌やユーモア、繊細さを感じさせる一方で、不気味さや恐ろしさも備えた人物だと説明した。
Empireの取材では、ガラドリエル役のモーフィッド・クラークも、このキャラクターを気に入っていると語った。マルヌークはガラドリエルと不安定な協力関係を結び、その自由意志や信用できるかどうかが、物語の緊張を生む要素になる。
戦争が広がる中つ国で、敵陣から現れた人物の言葉をどう受け止めるか。マルヌークをめぐるやり取りは、大規模な戦闘に加え、登場人物同士の信頼を描く見どころとなりそうだ。
■前シーズンの評価と巨額の制作費
本作には、批評家と視聴者の評価に開きがある。2026年10月29日時点のRotten Tomatoesでは、シーズン2の批評家評価は173件に基づく85%、視聴者評価は5000件以上の投稿に基づく58%となっている。
Metacriticでは、シーズン2は批評家レビュー25件に基づく100点満点中67点で、「おおむね好意的」に分類される。Rotten Tomatoesの批評家総評は、前シーズンの弱点を残しつつも、物語の躍動感が増したと評価している。
一方、同サイトに掲載された視聴者の投稿には、設定の改変や台詞への批判も見られる。展開のテンポも過去の批評で論点となってきた。今回の先行視聴では冒頭話の力強さが評価されており、その勢いをシーズン全体でどう維持するかが注目される。
制作規模も本作を特徴づける。Varietyによると、シーズン1の制作費は推定4億6500万ドル(約735億円)で、後続シーズンでも使う衣装や小道具、セットなどの初期費用を含む。これとは別に、Amazonはテレビ化権の取得に推定2億5000万ドル(約395億円)を投じており、両者の合計は約7億1500万ドルに上る。
■日本でも11月11日から、全8話を3回に分けて配信
日本でもシーズン3は11月11日からPrime Videoで独占配信される。全8話のうち、第1~4話を11月11日、第5~6話を11月18日、第7~8話を11月25日に公開する予定だ。
初日にシーズンの半分を視聴でき、配信開始から2週間で最終話を迎える。Nerdistのルサックは、一度に多くの情報を受け止める視聴負担を指摘する一方、まとまった物語を待たずに楽しめる利点や、今季の構成に合う可能性にも触れている。
新キャストには、ドゥリン4世の兄スライン役のエディ・マーサン、エレンディルの次男でイシルドゥアの弟アナーリオン役のアンドリュー・リチャードソンが加わる。ガラドリエルの夫ケレボルンはジェイミー・キャンベル・バウアー、東夷のカムールはズービン・ヴァルラが演じる。
バルログの声を担当するのはサイモン・ペッグだ。マイナビニュースが伝えたサンディエゴ・コミコンでの発表によると、本シリーズで初めてバルログが言葉を発する。サウロンの台頭、新たな同盟、そして新登場の人物たちを通じて、中つ国の戦いが次の段階へ進む。
元記事: ’Rings of Power’ Season 3 First Reactions: Why Critics Say the Show Has Finally Found Its Footing