アップル、M6搭載MacBook ProとiMacを発表 米国価格据え置き、日本は11月6日発売
2026年10月29日 10:54
Appleは2026年10月27日、M6を搭載した14インチMacBook ProとiMacを発表した。米国での開始価格は、それぞれ直前のM5モデル、M4モデルと同額に据え置く。日本では10月29日から予約注文を受け付け、11月6日に発売する。
■米国価格を維持、日本のMacBook Proは33万9800円から
発表時点の国内価格は、M6搭載14インチMacBook Proが33万9800円から、iMacが24万9800円からだ。iMacの上位構成である12コアCPU・12コアGPUモデルは28万9800円からとなる。価格はいずれも税込みである。
米国では14インチMacBook Proが1999ドル(約31万6000円)から、iMacの10コアCPU・10コアGPUモデルが1499ドル(約23万7000円)から、12コアCPU・12コアGPUモデルが1699ドル(約26万8000円)からとなる。予約開始日は米国では10月28日、日本では10月29日で、両製品とも11月6日から購入者への配送とApple Store直営店、Apple製品取扱店での販売を始める。
今回の米国価格据え置きに先立ち、Appleは既存製品の価格を引き上げていた。MacRumorsによると、2026年6月の改定でiMacは1299ドル(約20万5000円)から1499ドル(約23万7000円)へ、14インチMacBook Proは1699ドル(約26万8000円)から1999ドル(約31万6000円)へ上昇した。M6モデルは、この改定後の開始価格を引き継ぐ形だ。
■他製品では価格上昇、タッチ対応MacBook Proも登場
10月26日に発表された有機ELディスプレイ搭載iPad miniは、日本では11万9800円から、米国では699ドル(約11万円)からとなる。MacRumorsによると、前世代の米国開始価格は6月に499ドル(約7万8800円)から599ドル(約9万4600円)へ改定されており、新世代ではさらに100ドル(約1万5800円)上がった。
10月13日発表のHomePod mini 2は国内価格2万4800円、新しいApple TV 4Kは4万9800円だ。米国ではそれぞれ149ドル(約2万3500円)、299ドル(約4万7200円)で、直前の129ドル(約2万400円)、199ドル(約3万1400円)から上昇した。日本での発売日はHomePod mini 2が10月30日、Apple TV 4Kが11月13日となる。
9月に発売されたiPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxの米国開始価格も、前世代より100ドル(約1万5800円)高い1199ドル(約18万9000円)、1299ドル(約20万5000円)となった。TechRadarによると、Appleが継続販売する旧モデルのiPhoneも、同月に開始価格を100ドル(約1万5800円)引き上げられた。
価格上昇は他社製品でも見られる。GSMArenaはSamsungのGalaxy S26シリーズとGoogleのPixel製品の値上げを報じ、中国の経済メディアYicaiもHuawei製スマートフォンの価格上昇を伝えている。
部品市場では、AIサーバー向け需要の拡大がメモリの供給に影響している。調査会社TrendForceは、DRAMの生産能力がAIサーバー向けへ移ることで、スマートフォン向け供給が圧迫されていると分析する。MacRumorsが掲載したAppleの説明でも、6月の値上げの背景として、AIデータセンターの拡大に伴うメモリやストレージ部品の需要急増が挙げられている。
10月28日の「Pro and Tell」では、タッチ操作に対応するPROLED XDRディスプレイ搭載MacBook Proも正式発表された。有機ELを採用した14インチのM5 Pro搭載モデルは、日本では49万9800円から、米国では2899ドル(約45万8000円)からとなる。日本では10月29日に予約を開始し、11月6日に発売する。
■14インチMacBook ProはCPUとGPUを12コアに強化
M6搭載14インチMacBook Proは、12コアCPU、12コアGPU、デュアル16コアNeural Engineを備える。CPUとGPUはM5よりそれぞれ2コア増え、各GPUコアにはAI処理を支援するNeural Acceleratorを搭載する。
Appleによると、M5搭載モデルに比べてグラフィックス性能は最大30%、大規模言語モデルのプロンプト処理などのAIワークロードは最大25%高速になる。M1搭載モデルとの比較では、グラフィックスは最大11倍、AI処理は最大13倍としている。いずれも同社のテストによる最大値だ。
CPUやGPUで共有するユニファイドメモリは16GBが標準で、24GBまたは32GBを選べる。メモリ帯域幅は16GB構成が153GB/秒、24GB・32GB構成が170GB/秒となる。Appleによるバッテリー駆動時間は、ビデオストリーミングで最大24時間、ワイヤレスインターネットで最大16時間だ。
Appleは最大24時間をMac史上最長のバッテリー駆動時間としている。96W電源アダプターなどの対応する高出力USB-C電源を使うと、約30分で最大50%まで充電できる。無線通信はWi-Fi 7とBluetooth 6に対応し、MagSafe 3、Thunderbolt 4ポート3基、HDMI、SDXCカードスロット、ヘッドフォンジャックを備える。
Liquid Retina XDRディスプレイはHDRのピーク輝度1600ニト、コントラスト比100万対1で、反射を抑えるNano-textureのオプションも用意する。12MPセンターフレームカメラ、スタジオ品質の3マイクアレイ、空間オーディオに対応する6スピーカーサウンドシステムも搭載する。
OSはLiquid Glassのデザインを更新したmacOS 27 Golden Gateで、Apple Intelligenceに対応する。Siri AIはmacOS 27.2でベータ版として提供され、日本語も対応言語に含まれる。本体色はスペースブラックとシルバーで、Appleのハードウェアエンジニアリング担当バイスプレジデント、シェリー・ゴールドバーグ氏は、性能と機能、価格に対する価値の組み合わせを訴えている。
■iMacは基本構成も10コアCPU・GPUへ
M6搭載iMacは、MacBook Proと共通するチップアーキテクチャを採用し、最大12コアCPUと12コアGPUを備える。各GPUコアにNeural Acceleratorを搭載し、デュアル16コアNeural Engineと組み合わせてAI処理を支援する。
基本構成は10コアCPUと10コアGPUで、従来のM4搭載iMacの基本構成だった8コアCPU・8コアGPUから増強した。国内価格は24万9800円から、米国価格は1499ドル(約23万7000円)からとなる。12コアCPU・12コアGPUの上位構成は、国内28万9800円から、米国1699ドル(約26万8000円)からだ。
Appleによると、Neural EngineのAI演算性能はM4世代比で最大2倍となる。GPUやメモリも活用するLM Studioのプロンプト処理では、M4搭載iMac比で最大5倍のオンデバイスAI性能を示したという。比較対象となったIntel搭載iMacに対しては、最大18倍の性能をうたう。
メモリ帯域幅は最大170GB/秒で、SSDの読み書き性能はAppleの測定で前世代比最大2倍となる。Wi-Fi 7とBluetooth 6に対応し、Thunderbolt 4ポートは10コアモデルが2基、12コアモデルが4基だ。2.5Gb Ethernetは12コアモデルに標準搭載し、10コアモデルではオプションで選べる。
外部ディスプレイは、10コアモデルが最大6K・60Hzの1台、12コアモデルが最大6K・60Hzの2台に対応する。12コアモデルでは、本体画面と合わせて5000万ピクセルを超える作業領域を構成できる。本体の24インチ4.5K Retinaディスプレイは輝度500ニトで、P3の広色域と10億色に対応する。
12MPセンターフレームカメラ、3マイクアレイに加え、2組のフォースキャンセリングウーファーと2基のツイーターからなる6スピーカーシステムを備え、空間オーディオにも対応する。カラーはブルー、グリーン、ピンク、イエロー、パープル、オレンジ、シルバーの7色で、本体と同色のキーボードとマウスが付属する。ゴールドバーグ氏はiMacを「世界最高のオールインワン」と位置付け、仕事や日常生活の管理、アイデアの実現に必要な機能を備えると述べた。
元記事: M6 iMac, MacBook Pro Release With Same Price as Previous-Gen Version, Avoiding Price Hike