Prime Video『キャリー』シーズン2決定、配信開始から15日で「プロムの先」へ

2026年10月24日 14:26

Prime Videoは2026年10月22日、ドラマ『キャリー』のシーズン2制作を発表した。10月7日のシーズン1全8話一挙配信から15日後の決定となる。マイク・フラナガンがショーランナー兼製作総指揮、原作者スティーヴン・キングが製作総指揮として続投し、高校のダンスパーティー「プロム」の先へ物語を進める。

■日本でも全8話を配信中

『キャリー』は、キングが1974年に発表したデビュー小説を、SNS時代の高校を舞台に再構成したホラードラマだ。日本でも10月7日からPrime Videoで独占配信されている。

主人公キャリー・ホワイトは、過保護な母マーガレットと外界から隔絶された生活を送ってきた少女だ。父親の突然の死をきっかけに公立高校へ通い始め、ネット上で広がるいじめや周囲の圧力にさらされる中、物を動かす不思議な能力に目覚めていく。

キャリーを演じるのはサマー・H・ハウエルで、母マーガレット役はサマンサ・スローヤンが務める。キャリーと親しくなるエマリン・ウェスト役には、タリア・デュデクが起用されている。

Amazon MGM Studiosが制作し、フラナガンは脚本と製作総指揮に加えて、シーズン1の4話を監督した。Amazonによると、全8話は世界240超の国・地域で配信されている。

■世界ランキング首位、女性や若年層にも支持

Amazonが公表した2026年10月12~18日の週間ランキングでは、『キャリー』が世界のPrime Originalシリーズ部門で首位となった。このランキングは、月曜から日曜までに作品を視聴したPrime Videoのアカウント数を世界全体で集計したものだ。

ホラー専門メディアのDread Centralによると、Prime Videoは更新発表に際し、同作が105カ国超で首位に立ったと説明した。世界全体の週間ランキングと、各国での順位という二つの指標から、配信初期の広がりがうかがえる。

Amazon MGM Studiosのグローバルテレビ部門責任者ピーター・フリードランダーは、同作が長年のキング作品のファンに加え、若年成人層や海外の新たな視聴者にも届いていると述べた。特に女性視聴者の反応が強いという。

フリードランダーは、こうした視聴者層の広がりを、物語が持つ持続的な力とフラナガン版の訴求力を示すものと評価した。さらに、フラナガンとキングが今後進めようとしている物語への期待を表明している。

■3シーズン構想と、プロム後に開かれた物語

フラナガンは更新発表で、「当初から、プロムをはるかに超える物語を思い描いていた」と述べた。その先を探るうえで、キングの信頼と支援に感謝しているとも語っている。

キングも、キャリーの今後を観客に見てもらうことを楽しみにしているとコメントした。フラナガンとともに次の展開に期待を寄せ、スリリングな物語になるとの見通しを示した。

配信前には、フラナガンはColliderのインタビューで、理想として3シーズンの構成を考えていると説明していた。キャリーの物語には3段階の展開があり、三部作として捉えているという構想だ。今回の制作決定によって、その構想をシーズン2へ進める機会が生まれた。

シーズン1の結末では、キャリーがプロムの惨劇を生き延び、エマリンとともに町を離れる。TheWrapによると、シリーズにはキャリー以外にも超常的な能力を持つ女性たちが登場し、その存在が物語を広げている。

フラナガンはThe Playlistのインタビューで、原作にもキャリー以外の能力者を示唆する要素があり、それを膨らませたと説明した。キャリーが自分だけではないと知り、その後どのような人物になるかを選ぶ機会を与えることが、この再構成の重要な狙いとなっている。

一方、シーズン1には、それ自体で一つの物語を締めくくる意図も込められている。フラナガンはInverseに対し、第8話の最後がこのキャリーを描く最後の場面になっても成立する結末を目指しつつ、早い段階から生き延びた後の可能性を考えていたと語った。

■MGM作品の再展開を担うシリーズに

『キャリー』は、AmazonによるMGMの既存作品の活用という文脈にも位置付けられる。Amazonは2022年3月17日にMGMの買収を完了した。買収計画の発表時には、同社が持つ作品や知的財産を新たな形で開発する方針を掲げていた。

同様の展開には、映画『キューティ・ブロンド』の主人公エル・ウッズの高校時代を描く『Elle』がある。Amazonによると、同作はシーズン1の配信前にシーズン2の制作が決まっていた。

『キャリー』では、既存の物語を現代の環境に置き換えるとともに、主人公が原作の結末を越えて生きる道を開いた。続編では、なじみのあるプロムの場面から、その後の選択や他の能力者との関係へと物語の重心が移ることになる。

■フラナガンの作品歴と、続編の今後

フラナガンはNetflixで、『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』『真夜中のミサ』『アッシャー家の崩壊』など、一つのシーズンで物語を締めくくる作品を手掛けてきた。『キャリー』では、同じ主人公の歩みを次のシーズンへ継続して描く。

過去には、Netflixの『ミッドナイト・クラブ』でも続編を想定していた。TVLineによると、フラナガンは継続を前提に設計した作品だと説明していたが、同作は2022年に1シーズンで打ち切られた。

キング作品の映像化では、『ダーク・タワー』と『The Mist』の企画も進めている。2026年10月のThe Playlistのインタビューで、フラナガンは『ダーク・タワー』を最優先の企画とし、脚本作業を続けていると説明した。複数のスタジオが保有する登場人物の権利調整や、大規模な制作への出資判断が課題だという。

『The Mist』は、TheWrapが報じたワーナー・ブラザースでの長編映画企画だ。フラナガンは脚本を執筆していると説明している。また、Bloody Disgustingが紹介した本人の発言によると、フランク・ダラボン監督の2007年版映画への敬意を示しながら、異なる方向から原作に取り組む方針だ。

『キャリー』シーズン2については、2026年10月23日時点で制作日程や配信時期、復帰キャストの詳細は未発表だ。Marie Claireは、シーズン1の結末を踏まえ、ハウエルとデュデクの再登場を予想している。Prime Videoは続編について、新たな事実の発覚や主要人物の展開、意外な転機を予告している。

元記事: Carrie Season 2 Confirmed: Why Amazon MGM Moved in Just 15 Days and What Stephen King Fans Should Expect Next

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