ヨシムラ・フードHD、日本罐詰子会社化で北海道産冷凍野菜事業を強化、グループ39社と連携
2026年10月13日 09:24
■国産冷凍コーンでトップクラスのシェア、十勝ブランドを活用し新商品開発・海外販路拡大へ
ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>(東証プライム)は10月13日、明治グループ傘下の日本罐詰(北海道芽室町)の株式取得・子会社化に関する補足資料を発表した。10月6日に公表した買収計画の狙いや事業シナジーを明らかにしたもので、北海道・十勝を重点地域として農産物の調達・加工機能を強化する。11月1日に株式譲渡を実行する予定で、グループ39社の開発力と販売網を活用し、国内外での事業拡大を目指す。
日本罐詰は1948年設立の食品メーカーで、十勝産を中心とする冷凍野菜やレトルトパウチ食品を製造・販売する。国産冷凍コーン市場でトップクラスのシェアを持ち、主力の「北海道十勝産冷凍ホールコーン ゴールドラッシュ」は十勝ブランド登録で最高評価の5つ星を獲得している。2026年3月期の売上高は30億4100万円、営業利益は2億900万円。冷凍野菜が売上高の約6割を占める。
■十勝産農産物の調達網を活用、商品開発とグループ内の原料供給を強化
買収後は、十勝の契約農家から直接仕入れるネットワークと加工技術を活用する。グループ企業のダイショウでは北海道産ピーナッツを使った新商品を開発する予定で、資本業務提携先の国分とも連携する。また、グループ企業のオーブンが手掛ける冷凍食品などに日本罐詰の加工野菜を使用し、安定調達と仕入コスト削減を図る。北海道・十勝ブランドを生かした国内外への販売拡大も進める方針である。
日本罐詰は2016年の台風被害に伴う設備投資などを背景に債務超過となり、2026年3月期末の純資産は32億3700万円のマイナスだった。株式取得前に明治を割当先とする第三者割当増資で債務超過を解消する予定。ヨシムラ・フードHDは、同社が培った生産・品質管理のノウハウをグループ各社へ展開し、収益力と経営基盤の強化につなげる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)