ジェニファー・ローレンス、ザック・クレッガー監督のSF新作『ザ・フラッド』に主演 2028年8月に全米公開へ

2026年10月1日 21:37

ジェニファー・ローレンスが、ザック・クレッガー監督の新作SFスリラー『ザ・フラッド(原題:The Flood)』に主演する。全米公開予定日は2028年8月11日。日本での公開日は発表されていない。

■主演決定と製作体制

クレッガーは自身のアイデアを基に脚本・監督・製作を担当する。ニュー・ライン・シネマが製作し、ワーナー・ブラザースが全米で配給する。製作にはスティーヴン・スピルバーグのアンブリン・エンターテインメントと、ロイ・リー、ミリ・ユンのヴァーティゴ・エンターテインメントも参加する。

クレッガーは『バーバリアン』や『WEAPONS/ウェポンズ』を手がけ、ニュー・ラインとは本作で再び組む。ローレンスは『世界にひとつのプレイブック』で2013年のアカデミー賞主演女優賞を受賞し、『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』では2026年のゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされた。

ワーナー・ブラザースのマイク・デ・ルカとパム・アブディは、ローレンスをクレッガーのオリジナル作品の中心に迎えることへの期待を声明で示した。クレッガーも、ローレンスの出演を楽しみにしていると述べている。撮影は2027年初頭に欧州で始まる予定だ。

■宇宙を舞台にした物語

ホラー映画専門メディアのDread Centralによると、物語では深宇宙を航行する船の船長と乗組員が、遠くの星から届く謎の信号を調査する。そこで時間や現実、乗組員の精神に影響を及ぼす異星の遺物に遭遇するという。これは同媒体が取材に基づいて報じた筋書きで、スタジオは物語の詳細を発表していない。

ドイツの映画メディアFILMSTARTSは、船の名を「Spiritus Mundi」、船長の名を「エレナ・ヴォス」と伝えている。ラテン語のSpiritus Mundiは、詩人W・B・イェイツの『再臨』にも現れる言葉だ。船名が作品の中でどんな意味を持つかは、今後の物語の発表を待ちたい。

クレッガーはMen’s Healthのインタビューで、作品には不穏な場面があるものの、ホラーを中心にした映画ではないと説明した。『2001年宇宙の旅』が投げかける大きな問いや奇妙な雰囲気にも言及している。異星の遺物を巡る報道上の設定と合わせると、未知のものに出会った人間の知覚や判断をどう映像化するかが見どころになりそうだ。

■現実の科学と重なる発想

報じられた「時間に影響する遺物」という設定には、重力と時間の進み方を結びつける一般相対性理論のイメージを重ねられる。NASAが説明するように、地上と人工衛星では時計の進み方に差があり、GPSでは相対論的な補正が使われる。時間の感じ方が揺らぐ場面を想像するうえで、身近な技術にも関わる現象が補助線となる。

精神への影響という設定には、脳が感覚入力を予測し、予測と入力のずれに応じて認識を更新するという研究との共通点がある。神経科学者カール・フリストンが論じた自由エネルギー原理は、知覚を受動的な記録だけで捉えない枠組みの一つだ。理解しがたい環境に置かれた乗組員を描くなら、何を見ているのか確信を持てなくなる過程が緊張感につながるだろう。

クレッガーはEsquireのインタビューで、宇宙に閉じ込められる恐怖について妻と話したことが企画のきっかけだったと振り返っている。その発想をスピルバーグに提案したという。主演俳優と公開日が決まったいま、作品がその恐怖をどのような物語にするのか、次の発表が待たれる。

元記事: Jennifer Lawrence Cast in ‘The Flood’: Cregger’s Alien Artifact Rewrites Fermi Paradox

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