Apple製品のRAW対応に11機種追加か、富士フイルムやPhase One製品が対象
2026年9月24日 12:29
Appleが、iPhone、iPad、Mac、Vision ProでシステムレベルのRAW画像処理に対応するカメラを拡大し、11機種を追加したと9to5Macが報じた。ただし、2026年9月24日時点でAppleが公開している対応機種一覧には、報道された11機種を確認できない。対応状況を判断する際は、使用するOSのバージョンとAppleの最新情報を確認する必要がある。
■11機種を追加したと報道
9to5Macは2026年9月22日、AppleがデジタルカメラのRAW形式に関する公式対応一覧を更新し、富士フイルム、OM SYSTEM、パナソニック、Phase Oneの計11機種を追加したと報じた。対象はiOS 27、iPadOS 27、macOS 27、visionOS 27を搭載するデバイスとされている。
報じられた追加機種は、FUJIFILM FinePix F600EXR、FUJIFILM FinePix HS20EXR、FUJIFILM XF1、OM SYSTEM PEN、Panasonic LUMIX DMC-FZ45、Phase One IQ150、Phase One IQ160、Phase One IQ260、Phase One IQ3 100MP Trichromatic、Phase One iXG 100MP、Phase One iXH 150MPである。
一方、2026年9月24日時点のApple公式サポートページでは、これら11機種を対応一覧から確認できない。Appleは同ページを2026年9月現在の情報としているが、富士フイルム、OM SYSTEM、パナソニック、Phase Oneの各欄に報道された機種名は掲載されていない。
このため、11機種が実際にOSのシステムレベルで利用できるようになったのか、公式ページへの掲載が一時的なものだったのか、あるいは一覧への反映に差があるのかは明らかになっていない。現段階では、追加が確定した対応機種として扱うより、公式情報の更新を待つのが適切だ。
■Apple製OSによるRAW対応の仕組み
Appleの現行OSは、多数の他社製カメラで撮影されたRAW画像をシステムレベルでサポートしている。Appleの画像処理機能に対応するアプリでは、個別のカメラに対応したRAWファイルを開き、露出や色、ホワイトバランスなどを調整できる。
RAWファイルは、カメラの撮像素子が記録した情報を、JPEGなどの処理済み画像より多く保持する。撮影後の編集で明るさや色を調整できる範囲が広いため、写真制作や現像工程で利用されている。
Appleによるシステムレベルの対応は、アプリがOSのRAW画像処理機能を利用する際の基盤となる。ただし、ファイルの読み込みや編集機能、対応する調整項目はアプリによって異なるため、OSの対応一覧に掲載されたカメラのRAWファイルを、すべてのアプリが同じように扱えるとは限らない。
Appleは、一覧に掲載されたカメラなどが記録するDNG形式のRAWファイルについても基本的なサポートを提供している。カメラ固有のRAW形式とDNGでは対応条件が異なる場合があるため、実際の利用時にはファイル形式も確認する必要がある。
■対応機種数「562機種」は確認できず
9to5Macは、今回の追加によってAppleのRAW対応カメラが合計562機種になったとしている。しかし、Appleの公式サポートページには対応機種の合計数が明記されておらず、この数字の算出方法は示されていない。
Appleの一覧には、同一または近い仕様のカメラが販売地域ごとの異なる製品名で掲載されている例がある。そのため、一覧に記載された名称の数と、重複を整理した実機種数は一致しない可能性がある。
また、Appleは現行OSだけでなく、旧バージョンのiOS、iPadOS、macOS、visionOS向けにも別の対応一覧を公開している。利用できるRAW形式はOSの世代や更新状況によって異なるため、ユーザーは使用中のOSに対応する一覧を参照する必要がある。
今回報じられた11機種には、コンパクトデジタルカメラからPhase Oneの中判デジタルバックや文化財のデジタル化などに使われる撮影システムまで、性格の異なる製品が含まれている。正式に追加されれば、Apple製デバイスを中心にRAW現像環境を構築する利用者にとって、扱える機材の幅が広がることになる。
元記事: Apple Expands Support for 11 Additional Digital Cameras Across Devices in Its Ecosystem