シンバイオ製薬 Research Memo(8):2026年12月期業績はパートナリング収入30億円を計画に織り込む
2026年9月18日 12:08
*12:08JST シンバイオ製薬 Research Memo(8):2026年12月期業績はパートナリング収入30億円を計画に織り込む
■シンバイオ製薬<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0458200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4582></a>の今後の見通し
1. 2026年12月期業績見通し
2026年12月期の連結業績見通しは、売上高で前期比197.6%増の3,891百万円、営業損失で4,231百万円(前期は4,440百万円の損失)、経常損失で4,291百万円(同4,647百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失で4,331百万円(同4,776百万円の損失)と期初計画を据え置いた。
売上高は「トレアキシン」が前期比31.9%減の891百万円と減収基調が続くものの、パートナリング収入で3,000百万円を見込んでいる。AdV感染症を対象としたBCVの販売ライセンス契約や、「pMエンジン」の販売ライセンス契約による契約一時金収入を想定している。
売上総利益はパートナリング収入の寄与により、同284.1%増の3,639百万円を見込むが、研究開発費が同84.3%増の6,077百万円に増加することで、営業損失は若干の縮小にとどまる見通しだ。なお、為替前提レートは150円/米ドルとしており、現在の為替水準が続いた場合には海外で主に進めている臨床試験費が計画よりも膨らむ可能性がある。
2030年をターニングポイントに、グローバル・スペシャリティファーマとして成長を目指す
2. 長期戦略
同社は長期目標として、グローバル・スペシャリティファーマとして成長を目指し、2030年に国内と海外の売上比率をそれぞれ50%にすることを目指している。国内で「トレアキシン」の低迷が続く一方、海外はAdV感染症やPMLを適応症としたBCVの上市で、売上が立ち上がるものと予想される。50%の水準については流動的だが、2品目の上市に成功すれば、2030年以降の収益化も視野に入ってくると見られる。
BCVのプラットフォーム展開として、当面は移植後のウイルス感染症や難治性がん、脳神経変性疾患領域における6つのパイプラインに絞って開発・上市を目指すことになるが、アカデミアとの共同研究も活発に行われていることから、資金面での余裕ができれば、現在中断しているパイプラインの開発再開や新規パイプラインが追加される可能性も十分考えられる。これらの開発が順調に進めば、パートナー交渉においても優位に進めることができ、BCVがブロックバスターとなる可能性も高まることになる。そのような状況になれば、現在40億円台に留まっている同社の企業価値(時価総額)も向上するものと期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《HN》