塩水港精糖 1Qは減収も2ケタ増益、原料調達・製造コストの低減が寄与し砂糖事業の利益が伸長
2026年9月7日 18:20
*18:20JST 塩水港精糖---1Qは減収も2ケタ増益、原料調達・製造コストの低減が寄与し砂糖事業の利益が伸長
塩水港精糖<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0211200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><2112></a>は8月7日、2027年3月期第1四半期(2026年4月-6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1.7%減の8,637百万円、営業利益は同18.8%増の831百万円、経常利益は同13.6%増の1,094百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同11.1%増の800百万円と、減収ながら各利益段階で2ケタ前後の増益を確保した。
売上高の大半を占める砂糖事業は、売上高が前年同期比1.7%減の8,222百万円、セグメント利益が同12.6%増の1,076百万円となった。同社の砂糖事業収益は海外から仕入れる原料糖の価格と国内販売価格の差で利益幅が決まる構造にあり、原料高を受けた累次の価格改定が浸透し、販売価格が適正な利幅を確保できる水準に達したことが、過去最高益を更新した前期に続く好調の背景にある。当期は昨年11月の価格改定に伴う販売単価の低下で減収となったが、原料糖調達や製造等のコスト低減により増益を確保した。砂糖は糖価調整制度の下で輸入量や価格水準が安定的に管理されており、相場変動の影響が一定程度抑えられる事業特性を持つ。また、万博やインバウンドの需要は、夏場に伸びる飲料向けを中心に業務用製品の追い風となっている。
バイオ事業は、売上高が前年同期比2.1%減の443百万円、セグメント利益が同9.7%減の92百万円となった。『オリゴのおかげ』は落語家の林家つる子氏を起用した広告展開もあり家庭用商品の売上が好調に推移した一方、原材料高に伴う生産コストの増加が利益を圧迫した。奄美のさとうきびだけを用いた『さとうきびオリゴ』は順調に伸長しており、ビーツ製品も事業の柱の一つとして育成を図る。
トピックスとしては、フジ日本との業務提携の進展が挙げられる。製造・購買・物流・研究商品開発の4分野でワーキングチームを設置し、共同生産の効率化、共同配船の拡大、営業倉庫の共通化、両社素材の強みを生かした新商品開発等、具体的な成果に向け検討・協議を進めている。
通期の連結業績予想は、経常利益2,600百万円(前期比22.1%減)としている。気候変動等による原料糖相場の先高観や、仕入コストの販売価格への転嫁に一定の時間を要することを踏まえた保守的な計画であり、第1四半期の進捗は順調な滑り出しと言える。株主還元では、中間配当の実施により個人株主の安定保有を促すとともに下限配当を年10円と定めており、今期の年間配当は1株当たり16円を計画している。《AK》