31日の米国株式市場は続落、米・イラン緊張再燃で原油高 月間では主要3指数が上昇
2026年9月1日 07:15
8月31日の米株式市場は、ホルムズ海峡を巡る米国とイランの軍事的緊張が再び高まり、主要3指数がそろって下落した。原油相場と米長期金利も上昇したが、主要株価指数は月間では上昇を確保した。
ダウ工業株30種平均は前週末比374.09ドル安の53185.90ドルで取引を終え、騰落率は0.70%安となった。S&P500種株価指数は25.62ポイント安の7686.14で、0.33%下落した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は31.53ポイント安の26370.89で、0.12%下落した。米長期国債利回りも上昇した。
一方、8月の月間騰落率はダウ平均が1%超の上昇、S&P500が2.6%上昇、ナスダック総合指数が3.9%上昇となり、主要3指数はいずれも月間でプラスを確保した。
原油先物相場も上昇した。国際指標の北海ブレント原油先物は前週末比2.7%高の1バレル=90.49ドル、米国指標のWTI先物は2.8%高の85.76ドルで取引を終えた。原文が示した米東部時間午後3時26分時点の価格は取引時間中の値であり、確定した清算値に置き換えた。
緊張が再燃したのは、米軍が30日、ホルムズ海峡に位置するイランのララク島にあるロケット発射装置2基を攻撃したためである。米中央軍(CENTCOM)のティム・ホーキンス報道官は、イラン革命防衛隊が機雷を搭載したロケットをホルムズ海峡へ発射する準備をしているのを確認したと説明した。
ホーキンス報道官はCNBCに対し、「先週、米中央軍は海峡の国際航路から機雷を除去する作業を完了した。米軍は周辺を注意深く監視しており、この重要な水路を通じた商取引の自由な流れを守る用意がある」と述べた。
ドナルド・トランプ米大統領はその後、イランの主要原油輸出拠点であるカーグ島が「木っ端みじんに吹き飛ばされている」との説明を付けたAI生成動画を交流サイトに投稿した。ただ、カーグ島が新たに攻撃されたことを示す投稿ではなく、実際に同島への攻撃が行われたとの独立した確認もない。カーグ島はイランの原油輸出の約90%を取り扱うとされる。
イラン革命防衛隊は、ヨルダンにある米軍基地にミサイルと無人機で報復攻撃を行ったと、イランメディアを通じて発表した。革命防衛隊は「技術・修理インフラと敵戦闘機の配備拠点を破壊した」と主張したが、被害の内容は独立して確認されていない。
イラン革命防衛隊は31日、ホルムズ海峡南部を航行していた大型タンカーが機雷2発に接触して炎上し、航行不能になったとも発表した。イラン国営テレビが伝えた。革命防衛隊は船舶が同国の定める規則に反して航行していたと主張したが、船名や乗員に関する情報は明らかにしなかった。この事故についても、イラン側の発表以外には確認されていない。
イラン外務省は、米国による最初の攻撃を受けて今後起こり得る事態の激化について、米国が「全面的な責任」を負うと主張した。
ニュースサイトのアクシオスは31日、トランプ大統領と政権高官が、イランによるレーダーや防空、対艦ミサイル能力の再構築を阻止するため、ホルムズ海峡周辺で限定的な攻撃を行う案を検討していると報じた。米政府当局者3人の話としており、米中央軍が策定した案をピート・ヘグセス国防長官が支持しているものの、週末の米・イラン間の攻撃再開前にはトランプ氏の承認を得ていなかったという。
スコット・ベッセント米財務長官はAP通信のインタビューで、トランプ政権が今週、イランとの取引に関係する別の銀行を制裁対象に指定し、経済的圧力を一段と強める方針だと明らかにした。対象となる銀行名は示さなかった。
ベッセント長官は「必要なら金融面での暴力となる。われわれは、あなた方が誰なのか把握していると示している。あなた方自身も分かっているはずであり、これは止めなければならない」と述べた。