abc、暗号資産をZoomARTへ一括譲渡、売却損約64.3億円、受贈益2.29億円を計上へ
2026年8月31日 06:49
■譲渡対価2000万円、8月末に保有暗号資産残高を実質ゼロへ、RWA・Web3で業務提携
abc<8783>(東証スタンダード)は8月28日、グループが保有する暗号資産をZoomART Foundationへ一括譲渡するとともに、同法人との業務提携を締結したと発表した。譲渡対象資産の帳簿価額は合計64億5400万円、8月24日時点の評価額は9億5900万円で、譲渡対価は総額2000万円。対価として受領するイーサリアムは直ちに日本円へ換金する方針である。
同社は不動産投融資を軸に複数事業を展開しており、7月に暗号資産ディーリング事業からの撤退を決定していた。今回、WOWBIT、Z2Coin、ZMATなど保有暗号資産を一括譲渡し、対象外で市場売却可能な暗号資産約2000万円分も即時換金する。これにより8月末時点のグループ保有暗号資産残高は実質的・形式的にゼロとなる予定である。
■暗号資産売却損約64億3000万円、通期利益予想は算定後に公表
同譲渡に伴い、2026年8月期第4四半期に営業外費用として暗号資産売却損約64億3000万円を計上する見込み。一方、子会社abc CAPITALが寄付として受領し前受収益に計上していたミームコインについて、暗号資産受贈益2億2900万円を特別利益に計上する予定である。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益の通期予想は従来から「未定」としており、同取引の損益影響を反映した算定が可能になり次第公表する。
ZoomARTとは、RWA(現実資産)とWeb3領域で共同事業を進める。不動産を含む多様な資産のRWA化やマーケットプレイス構築、ZMATなどのトークン・エコシステム活用、レベニューシェアやインセンティブを通じた収益基盤構築で協業する。業務提携契約と譲渡契約の締結、譲渡実行はいずれも8月28日付である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)