HoYoverse新作『ノーダスフォール』はキャラガチャなし、基本プレイ無料でコスメ課金を検討

2026年8月31日 00:35

HoYoverseは、新作『ノーダスフォール』について、キャラクターをランダム抽選で獲得する仕組みを採用しない方針を明らかにした。基本プレイ無料の長期運営型ゲームとして開発され、キャラクターは継続的なプレイを通じて解放できるようにする一方、衣装などのコスメティック要素による収益化を検討している。

本作は、世界各地の神話から着想を得たマルチプレイ中心のファンタジーアクションゲームだ。日本向けには『ノーダスフォール』の名称で発表されており、発売時期と対応プラットフォームは明らかにされていない。

■キャラクターはランダム抽選ではなくプレイで解放

開発チームはPC Gamerに対し、「『ノーダスフォール』は基本プレイ無料の長期運営型ゲームになる。現時点で共有できるのは、キャラクターがランダム抽選で獲得されるものではないということだ。継続的にプレイすることで、この中核的なゲーム体験を解放できるようにしたい。コスメティック要素による収益化は、検討している重要な選択肢の一つだ」と説明した。

確認されているのは、キャラクターをランダム抽選で入手する方式を採用しないことと、コスメティック要素による収益化を検討していることだ。コスメティック要素だけで運営費をまかなうのか、ほかの有料要素を導入するのかなど、課金体系の全体像はまだ公表されていない。

PC Gamerが試遊した開発中のバージョンでは、4人のキャラクターについて衣装、髪型、アクセサリーを変更できたという。ただし、これらが正式版でどのように提供、販売されるかは未発表である。

■神話世界の強敵に仲間と挑むアクションゲーム

『ノーダスフォール』は、神権が失われ、秩序が崩壊した世界を舞台とする。プレイヤーは、創世の神髄によって形づくられた「織り手」となり、仲間とパーティーを組んで、神話に登場する巨大な存在と戦う。

世界には謎の「死結」が降臨し、伝説の生き物たちを蝕んでいる。織り手は仲間とともに死結の根源を断ち、強敵から神の力を奪いながら、世界の秩序を再び築いていく。

世界観は特定の神話をそのまま再現するのではなく、東洋の古典に伝わる凶獣や、災厄を告げる西洋の竜など、世界各地の神話に共通するモチーフを取り入れたものになる。旅を進めることで、それぞれ異なる生態、文化、歴史を持つ土地が姿を現すという。

日本向け公式発表では、本作を「様々な神話を題材にした、マルチプレイ中心のリアル調ファンタジーアクションゲーム」と説明している。これまでの『原神』『崩壊:スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ』などで知られるアニメ調の表現から離れ、重厚で写実的なファンタジー世界を打ち出している。

■強敵の討伐をキャラクター強化につなげる

バトルでは、仲間との連携と戦況を見極める判断が重視される。プレイヤーは戦い方やスキル構成を変更し、相手やパーティー編成に応じた戦術を組み立てられる。

強敵を倒すと、新たなスキルや武器の解放に必要なアイテムを獲得できる。キャラクターの入手を抽選に委ねるのではなく、戦闘と報酬によってビルドの選択肢を広げていく構造が、本作の中核となる。

PC Gamerの試遊記事によると、戦闘は巨大な敵を相手にする協力プレイを軸としながら、厳しい個人戦を中心とする典型的なソウルライク作品よりも速いテンポで進む。キャラクターごとの能力を組み合わせ、味方と役割を補完しながら戦う点が特徴として挙げられている。

もっとも、キャラクターの具体的な解放条件や、武器、スキル、強化素材の入手方法はまだ詳しく明らかにされていない。プレイで得られる報酬にランダム要素が含まれるかどうかも未発表である。

■FTCとの和解後に示された新たな設計

HoYoverseのグローバル展開を担うCognosphereは2025年1月、『原神』を巡るFTCの申し立てについて、2000万ドルを支払うことで合意した。FTCは、同社がゲーム内の希少な賞品を獲得できる確率や実際の費用について、子供を含む利用者に誤解を与えたなどと主張していた。

合意には、16歳未満の利用者に保護者の同意なく有料ルートボックスを販売しないことや、確率と仮想通貨の交換に関する情報開示を改善することなどが含まれる。一方、CognosphereはFTCの指摘の多くについて見解が異なるとしながらも、利用者の信頼と透明性を重視して合意したと説明している。

欧州のゲーム年齢区分機関PEGIも、2026年6月から新たに審査へ提出されるゲームを対象に、課金を伴うランダムアイテムを原則としてPEGI 16以上に分類する基準を導入した。これは年齢区分の変更であり、ルートボックスを一律に禁止する規制ではないが、ゲームの収益設計が対象年齢にも影響するようになった。

『ノーダスフォール』のキャラクター獲得方式が、FTCとの和解や欧州の基準変更によって決まったとは発表されていない。ただ、ランダムなキャラクター販売を採用しない基本プレイ無料作品は、HoYoverseにとって従来の主要タイトルとは異なる事業モデルを試す取り組みとなる。

■コスメ課金の詳細や対応機種は未発表

コスメティック要素による収益化では、衣装や髪型、アクセサリーなど、キャラクターの外見を変える商品が想定される。外見のカスタマイズは、プレイヤーがキャラクターへの愛着や個性を表現する手段にもなるが、販売される商品の種類、価格、提供方法は明らかにされていない。

また、対応プラットフォームと発売時期も発表されていない。公開映像ではUnreal Engine 5が使用されているが、それだけを根拠にスマートフォン版の有無や必要動作環境を判断することはできない。

公式サイトでは事前登録を受け付けている。登録者向けに今後のテスト募集や最新情報を案内する予定だが、テストの実施時期や参加条件も現時点では公表されていない。

キャラクターガチャを採用しないという説明は、HoYoverseの基本プレイ無料作品として大きな変化となる。一方で、コスメティック以外の課金要素、キャラクターや装備の解放方法、長期運営を支える更新計画など、ゲームの収益性とプレイ体験を左右する重要な詳細は今後の発表を待つ必要がある。

元記事: HoYoverse’s Nodusfall Ditches Character Gacha for Cosmetics-Only Model

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