新生『Avengers』は「地球最強の生存者」へ マーベル2026年11月刊行作の見どころ

2026年8月24日 13:21

米マーベル・コミックスは、2026年11月に刊行するコミックのラインナップを明らかにした。中心となるのは、『Avengers: Armageddon』後の世界を舞台に、チップ・ズダルスキーとマルコ・ケケットが手掛ける新たな『Avengers』だ。

新チームには「地球最強の生存者たち(Earth’s Mightiest Survivors)」という言葉が掲げられる。このほか、ジーン・グレイを主人公とする全5号のシリーズ、『Predator vs. Punisher』、魔術に焦点を当てたX-MEN関連作『X-Orcists』など、新たな物語の起点となる作品が相次いで登場する。

■「地球最強の生存者たち」として集う新アベンジャーズ

『Avengers』の新シリーズは、『Avengers: Armageddon』で大きく変化したマーベル・ユニバースを引き継ぐ。マーベルは新チームを、従来の「地球最強のヒーローたち」ではなく「地球最強の生存者たち」と表現している。

『Avengers: Armageddon』は、ラトベリアを掌握しようとするレッドハルクとヒーローたちの衝突を描く全5号のイベントシリーズだ。マーベルの紹介では、その戦いによって世界の秩序が書き換えられ、人々がヒーローたちを信頼しにくくなった状況から新シリーズが始まる。

新たなアベンジャーズには、スパイダーマン、ウルヴァリン、キャプテン・マーベル、デアデビル、ルーク・ケイジ、そして正体がまだ明かされていない新ヒーローが参加する。伝統的な中心メンバーをそのまま集めるのではなく、変化した世界で誰が立ち上がるのかに焦点を当てた編成だ。

ライターのチップ・ズダルスキーは、『Armageddon』後のメンバーを「猛烈に怒り、復讐する準備ができている」と表現している。また、『Avengers』は大きな出来事と驚きが続き、マーベル・ユニバースを牽引する作品であるべきだと説明した。

作画を担当するマルコ・ケケットは、ズダルスキーと『Daredevil』で長期にわたって組んだほか、『Ultimate Spider-Man』も手掛けた。再びタッグを組む『Avengers #1』は、米国で11月4日に発売される。

■地球へ戻るフェニックスを描く『Jean Grey』

ジェッド・マッケイが脚本、ロジェ・アントニオが作画を担当する『Jean Grey』は、全5号のリミテッドシリーズだ。X-MENとファンタスティック・フォーが共演するイベント『DNX』の結末を受け、ジーン・グレイが地球へ帰還する。

その帰還には、宇宙的存在フェニックス・フォースの力が伴う。シリーズの中心となるのは、生命を生み出すことも奪うこともできるフェニックスの力と、ジーン自身がどう向き合うかという問題だ。『DNX』によって変わったX-MENの世界と、ジーンの帰還がどのように交差するのかが新たな物語の軸になる。

マッケイは、フェニックスのように強大な存在をチーム作品へ加えると物語の均衡が大きく変わるため、登場させる時期を慎重に見極めてきたと説明している。『DNX』後は、X-MENがジーンを必要とする一方、ジーンもX-MENを必要とする局面を描くという。

マーベル・スタジオは2026年8月のD23で、セイディ・シンクがMCU版ジーン・グレイを演じることも発表した。新たな『X-Men』映画は2028年5月5日に米国公開予定で、コミックと映像の双方でジーン・グレイに注目が集まる時期となる。

『Jean Grey #1』は米国で11月25日に発売予定。価格は4.99ドルで、1ドル159円換算では約793円となる。

■『Predator vs. Punisher』で二人のハンターが激突

フランク・ティエリが脚本、ヘスス・サイズが作画を担当する『Predator vs. Punisher』は、全4号のクロスオーバーシリーズだ。ニューヨークを狩り場とするプレデターが、危険な獲物としてフランク・キャッスルことパニッシャーに目を付ける。

犯罪組織のボスたちが次々と倒されるなか、独自の目的で狩りを進めるプレデターと、犯罪者を追うパニッシャーが衝突する。キングピン、ジグソウ、シルバーメイン、オウルといった、マーベルのニューヨーク裏社会を代表するヴィランも登場する。

ティエリはこれまで、『Punisher Noir』や『Space: Punisher』など、異なる世界設定へパニッシャーを送り込む作品を手掛けてきた。今回の作品については、パニッシャーとプレデターの間に予想外の過去があるとも予告しており、対決だけにとどまらない物語が用意されている。

『Predator vs. Punisher #1』は米国で11月11日に発売予定。価格は5.99ドルで、1ドル159円換算では約952円となる。

■マジックたちが悪魔を追う『X-Orcists』

『X-Orcists』は、アシュリー・アレンが脚本、ヘルマン・ペラルタが作画を担当する全5号のリミテッドシリーズだ。『Magik』や『Magik & Colossus』に続き、両者が再びマジックの物語を手掛ける。

リンボから逃げ出した悪魔が人間とミュータントを襲い始め、マジックはジャガーノート、リンボの女王マデリーン・プライヤーらとチームを組む。X-MENの世界と魔術、悪魔を結び付けるシリーズであり、それぞれ異なる立場と過去を持つ登場人物が、共通の脅威にどう対処するかが見どころとなる。

『X-Orcists #1』は米国で11月18日に発売予定。価格は4.99ドルで、1ドル159円換算では約793円となる。

■メリー・ジェーンとスパイダーウーマンにも新シリーズ

『Friendly Neighborhood Mary Jane』は、アシュリー・アレンが脚本、フィル・ノートが作画を担当する全5号のリミテッドシリーズだ。

メリー・ジェーン・ワトソンは、モデルや俳優に続く新たな仕事として、映像制作会社ワトソン・プロダクションズを立ち上げる。しかし、その船出をヴィランのカメレオンが妨害しようとする。『Mary Jane: Face It, Tiger』と『Queen in Black』から続く物語で、ブラックキャットやアイアンマンらも登場する。

『Friendly Neighborhood Mary Jane #1』は米国で11月4日に発売予定。価格は4.99ドルで、1ドル159円換算では約793円となる。

同じく11月4日には、ダン・ワッターズ脚本、アンドレア・ブロッカルド作画による新たなオンゴーイングシリーズ『Spider-Woman #1』も発売される。私立探偵としてのジェシカ・ドリューを前面に出し、記者ベン・ユーリックとともに、ほかのヒーローも避けるニューヨークの危険な事件を追う。

ジェシカはカーネイジを抱えた不安定な状態にあり、抑え込まれた衝動と向き合いながら捜査を進める。探偵ノワールとホラーの要素を取り入れ、スパイダーウーマンの50周年から始まる新章を描く。価格は4.99ドルで、1ドル159円換算では約793円となる。

■ホラー世界「Midnight Universe」は第2号へ

マーベルが2026年10月に立ち上げる「Midnight Universe」は、スパイダーマン、X-MEN、ファンタスティック・フォーをホラー作品として再構成する新たな出版ラインだ。3作品の創刊号は10月7日に一斉発売され、11月18日にはそれぞれの第2号が登場する。

『Midnight X-Men #2』はジョナサン・ヒックマン脚本、マテオ・デラ・フォンテ作画、『Midnight Spider-Man #2』はフィリップ・ケネディ・ジョンソン脚本、ScieTronc作画、『Midnight Fantastic Four #2』はベンジャミン・パーシー脚本、ケヴ・ウォーカー作画となる。

いずれも通常のマーベル・ユニバースとは異なる世界で、既存のヒーローを怪奇、変異、恐怖といった視点から再解釈する。3作品とも米国ではペアレンタル・アドバイザリー指定で刊行される。

■『Venom: POV』は12月発売

11月刊行作の情報と同時期に発表された『Venom: POV』は、ライアン・ステグマンが脚本、カルロス・ゴメスが作画を担当する全5号のリミテッドシリーズだ。

エディ・ブロックとシンビオートが結び付き、スパイダーマンへの復讐を目指すヴェノムの初期物語を、シンビオート自身の視点から語り直す。人間ではない存在に物語の視点を置くことで、エディとの関係や当時の出来事を新たな角度から描くシリーズとなる。

『Venom: POV #1』は11月刊行作ではなく、米国で2026年12月2日に発売予定だ。

■新『Avengers』から読み始められるのか

『Avengers #1』は、『Avengers: Armageddon』後の新たなチームと世界情勢を描くシリーズの出発点となる。参加メンバーや基本的な状況は第1号から示されるため、新シリーズに合わせて読み始めることはできる。

一方、「地球最強の生存者たち」という言葉に込められた意味や、ヒーローたちが怒りを抱える背景を詳しく知りたい場合は、全5号の『Avengers: Armageddon』が直接の前日譚となる。

●新しい『Avengers #1』のメンバーは誰ですか?

スパイダーマン、ウルヴァリン、キャプテン・マーベル、デアデビル、ルーク・ケイジと、正体がまだ公表されていない新ヒーローです。

●『Jean Grey #1』の前に『DNX』を読む必要がありますか?

『Jean Grey』は『DNX』の結末を受けて始まるため、前作を読めば世界の変化を詳しく把握できます。一方、中心となるのは地球へ戻るジーンとフェニックスの力を巡る新たな物語です。

●『Predator vs. Punisher』はいつ発売されますか?

第1号は米国で2026年11月11日に発売予定です。全4号のシリーズで、価格は5.99ドルです。

●「Midnight Universe」とは何ですか?

マーベルの代表的なヒーローをホラーの視点から再解釈する新たな出版ラインです。『Midnight X-Men』『Midnight Spider-Man』『Midnight Fantastic Four』の3作品が展開されます。

元記事: Marvel’s Post-Armageddon Avengers Drop ‘Heroes’ Label: New Team Ships November as ‘Survivors’

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