フロム新作『The Duskbloods』初回テストでログイン障害、PvPだけではないゲーム構造も判明

2026年8月22日 15:07

フロム・ソフトウェアが開発するNintendo Switch 2向け新作『The Duskbloods(ダスクブラッド)』のネットワークテストが、2026年8月21日に始まった。しかし、第1回セッションではサーバー側の問題により参加者がログインできず、フロム・ソフトウェアは同日のセッションを終了した。

これと前後して、国内外のメディアによる先行試遊記事や宮崎英高ディレクターへのインタビューが公開された。そこから見えてきたのは、単純にほかのプレイヤーを倒し続ける対戦ゲームではなく、探索や敵の討伐、目的の達成、一時的な共闘を組み合わせて勝利を目指すマルチプレイアクションだ。

■第1回セッションでログイン障害

全5回が予定されていたネットワークテストの第1回セッションは、日本時間8月21日19時から23時まで実施される予定だった。ところが開始後、当選者の間でゲームサーバーにログインできない問題が発生し、タイトル画面や読み込み画面から先へ進めない状態となった。

フロム・ソフトウェアは問題を調査した後、第1回セッションの終了を発表した。サーバーの改善作業を続け、今後のスケジュールは改めて案内するとしている。8月21日時点では、終了したセッションの振替日時や、残るセッションへの影響は明らかにされていない。

ネットワークテストは、発売前のゲームを使ってサーバーへの負荷、異なる通信環境におけるマルチプレイ上の問題、ゲームバランスなどを検証するものだ。今回はNintendo Switch 2を所有し、事前募集で参加資格を得たプレイヤーが対象で、参加にはNintendo Switch Onlineへの加入も必要となる。

当初発表された残りの日程は、日本時間8月22日11時から15時、8月23日3時から7時、同日19時から23時、8月24日11時から15時である。公式サイトでは以前から、日時が予告なく変更または中止される場合があると案内されているため、参加者は最新の公式情報を確認する必要がある。

■「PvPvE」だけでは表しにくいゲーム構造

『The Duskbloods』は、最大8人のプレイヤー同士の戦いと、プレイヤー対敵の戦いを組み合わせたPvPvEベースのマルチプレイアクションとして発表されている。一方、宮崎氏は先行試遊に合わせたインタビューで、最初の発表で用いた「PvPvE」という表現が、ゲームの内容を正確に伝えるには十分ではなかったとの認識を示した。

本作では、ほかのプレイヤーとの戦闘だけでなく、フィールド探索や敵の討伐、各種目標の達成によっても勝敗に関わる「美徳(Virtue)」を獲得できる。そのため、積極的に対人戦を仕掛けるだけが有効な戦い方ではない。

Game InformerのMarcus Stewart記者は、ほかのプレイヤーとの直接対決を大部分で避けながら、探索とAI操作の敵との戦闘を通じて美徳を集め、マッチに勝利できたと報告している。対人戦の技量だけでなく、戦場の状況を読み、どこで何をすべきか判断することが重要になる設計だ。

宮崎氏によると、本作の開発は2021年に始まった。『ELDEN RING NIGHTREIGN』と開発時期が重なっていたものの、一方の成果を受けてもう一方を企画した関係ではなく、並行して進んでいた別個のプロジェクトだという。フレンド同士で参加できるプライベートロビーも用意される。

■8人から最後の局面を目指す「黄昏の戦い」

ネットワークテスト版で体験できる「黄昏の戦い」は、4つのフェーズで進行する。最初は8人の血族が同じフィールドに召喚され、美徳を集めながら生き残りを目指す。フェーズが進むと、美徳の獲得状況に応じて参加者が選別され、最後のフェーズには3人が進む。

美徳は、フィールドにいる強敵や侵入者の撃破、各地に残された遺体で炎をともす探索行動、フェーズ2と3に現れる儀式場での目標達成など、複数の方法で獲得できる。プレイヤーを倒して得る方法もあるが、対人戦だけに依存する仕組みではない。

最終局面の展開も一つではない。残ったプレイヤー同士が勝者を決める場合に加え、条件によっては強大な敵に挑む展開も用意される。マッチ中の目的や役割が変化することで、協力相手が後に競争相手となるなど、プレイヤー間の関係が揺れ動く構造になっている。

■試遊マップは「Lowanro City」

ネットワークテスト版の舞台は「Lowanro City」だ。製品版に登場する複数の「黄昏の地」の一つで、時計塔や大聖堂を中心とした市街地に加え、洞窟、森林、湖などの異なる地域が重なり合う立体的なフィールドとなっている。

プレイヤーはフィールドを自由に探索し、血族を強化したり、美徳を獲得したりしながら次の選別を目指す。先行試遊では、ほかのプレイヤーと常に正面から戦うのではなく、戦闘を避けて別の地域へ向かうことや、敵との戦いに途中から加わることも有効だったと報告されている。

宮崎氏自身も、戦場を観察し、ほかのプレイヤーが交戦しているところへ介入するような戦い方を好むと説明している。本作では操作技術だけでなく、ほかの参加者の動きや目的を読み、いつ戦い、いつ距離を置くかを判断することもプレイの一部となる。

■ネットワークテスト版では6人の「血族」が登場

プレイヤーキャラクターは、特別な血によって人間を超えた能力を得た「血族(Bloodsworn)」と呼ばれる。ネットワークテスト版では、製品版に登場予定の10人を超える血族のうち、Albert、Bloodhand Jan、Trang Lanh、Sniper Layla、Senator Samir Patres、Zorkの6人を使用できる。

Albertはサーベルとサブマシンガンを組み合わせる汎用性の高い血族だ。Bloodhand Janは戦斧と、左手に埋め込まれた魔術の石から放つ炎を使う。Trang Lanhは円形の刃による近接攻撃と投てきに加え、一時的に姿を隠す能力を持つ。

Sniper Laylaは近距離用の刃と精密射撃が可能なライフルを使い分ける。Senator Samir Patresはレイピアと遠距離攻撃を備え、巨大な獣へ変身する能力も持つ。Zorkは電撃を帯びた武器や銛、飛行能力などを用いる重装の血族だ。

各血族には近距離用と遠距離用の武器、固有の「血族スキル」、能力の性質を変える要素が設定されている。テスト版では構成が固定されているが、製品版では血族スキルなどをカスタマイズできる予定だ。

■攻撃ではスタミナを消費しない

戦闘面における大きな特徴は、通常攻撃でスタミナを消費しないことだ。ジャンプ、回避、防御、ダッシュなどにはスタミナを使うため、攻撃を続けるか、移動や防御に備えて行動を切り替えるかという判断が生まれる。

先行試遊で紹介された「ドッジキャンセル」は、攻撃後の適切なタイミングで回避することで、回避時のスタミナ消費を抑える仕組みである。攻撃と回避を連係させることで、従来のフロム・ソフトウェア作品とは異なる速度感のある攻防を展開できる。

血族は高い跳躍や空中ジャンプ、ダッシュといった超人的な移動能力も備える。広いフィールドを移動しながら戦況の変化に対応する必要があり、地形と高低差を利用した立ち回りが重要になりそうだ。

■役割が一時的な共闘や駆け引きを生む

本作には、マッチの勝利とは別に個人的な目標や役割を与えるシステムがある。特定の相手を探す、誰かと協力するなどの条件が重なることで、同じマッチに参加したプレイヤー同士の関係が変化していく。

先行試遊では、相手の前でひざまずき、花束を差し出して協力関係を求める「Ephemeral Love Sigil」も紹介された。申し出を受けた側は応じることも、無防備になった相手を攻撃することもできる。

こうした仕組みは、固定されたチームで最後まで戦う一般的な協力ゲームとは異なり、その場の利害に応じた短い協力関係を生み出す。互いの意図を完全には把握できない状況で、行動やしぐさから相手の目的を推測することが、本作の駆け引きを形作っている。

■先行試遊では期待と課題の両方

複数の先行試遊では、フロム・ソフトウェア作品らしいアクションを土台にしながら、ボードゲームやテーブルトークRPGを思わせるルールと役割を組み合わせた点が評価された。対人戦を避けても勝利を目指せることや、マッチごとにプレイヤー同士の関係が変わることも、本作独自の特徴として挙げられている。

一方、試遊に使われた開発中のビルドについては、説明すべきルールやシステムが多く、初めてプレイする際に全体像を把握しにくいという指摘もある。マッチ内で得られる強化がプレイスタイルを大きく変えるほどではなく、繰り返し遊んだ際の変化に乏しいと感じた試遊者もいた。

これらの評価は、発売前の限られた試遊ビルドを基にしたものだ。ネットワークテストでは通信環境だけでなくゲームバランスも検証対象となっており、マッチ内の報酬や各血族の能力、ルールの伝え方なども今後の調整点となる。

■発売日は2026年内、具体的な日付は未発表

『The Duskbloods』はNintendo Switch 2専用ソフトとして、2026年の発売が予定されている。具体的な発売日は発表されていない。

英紙The Guardianの先行試遊記事には一時、9月24日という日付が記載されたが、その後削除された。任天堂も、この日付は正確ではなく、発売日に関する情報は発表していないと説明している。

現時点で確認できる正式な発売時期は「2026年」である。フロム・ソフトウェアは、終了した第1回ネットワークテストの今後の扱いと、残るセッションの予定について、サーバーの改善作業を進めたうえで案内するとしている。

■注目ポイントQ&A

●第1回ネットワークテストに参加できなかったのはなぜですか?

8月21日の第1回セッションでゲームサーバーの問題が発生し、参加者がログインできない状態となったためです。フロム・ソフトウェアは同日のセッションを終了し、サーバーの改善と今後のスケジュールの検討を進めています。

●残りのネットワークテストは予定通り行われますか?

8月21日時点では、残るセッションへの影響は発表されていません。公式は今後のスケジュールを改めて案内するとしているため、参加者はネットワークテスト特設サイトや公式アカウントの情報をご確認ください。

●『ELDEN RING NIGHTREIGN』とはどこが違いますか?

『ELDEN RING NIGHTREIGN』は3人で協力して敵に挑むゲームですが、『The Duskbloods』では最大8人が同じ戦場に入り、競争と一時的な協力の両方が発生します。美徳を集める方法が複数あり、対人戦を避けながら勝利を目指すこともできます。

●対人戦が苦手でも遊べますか?

先行試遊では、ほかのプレイヤーとの戦いを大部分で避け、探索やAI操作の敵との戦闘で美徳を集めて勝利した例が報告されています。ただし、マッチの進行や最終局面によっては対人戦が発生する可能性があります。

●正式な発売日は決まっていますか?

具体的な発売日は発表されていません。公式に案内されている発売時期は2026年です。一部で報じられた2026年9月24日という日付については、任天堂が正確ではないと説明しています。

元記事: Duskbloods Network Test Opens With Server Errors; Previews Reveal Game’s True Nature

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