BMW、米国で5・7・8シリーズ2万7,720台をリコール 駆動力喪失や転動の恐れ

2026年8月22日 00:26

BMWは、ドライブシャフトとリアアクスルディファレンシャルの接続部が損傷し、走行中に後輪への駆動力を失ったり、駐車中に車両が意図せず動き出したりする恐れがあるとして、米国で計2万7,720台をリコールする。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)のリコール番号は「26V525000」で、2026年8月12日に届け出られた。

対象車両が転動する恐れがあるのは、接続部が損傷した状態でパーキングブレーキを使用していない場合だ。BMWは対象車両を点検し、状態に応じて接着剤の塗布、またはドライブシャフトとリアアクスルディファレンシャルの交換を無償で行う。米国のオーナー向け通知書は2026年10月2日に発送される予定である。

■対象となる車種

対象となるのは、2021~2023年型の「BMW 540i」「BMW 540i xDrive」「BMW M550i xDrive」、2022~2026年型の「BMW 840i」「BMW 840i xDrive」、2024~2026年型のプラグインハイブリッド車「BMW 750e xDrive」である。

今回の届出は米国市場を対象としている。日本国内で販売された車両が同じ措置の対象になるかどうかは、2026年8月20日の記事公開時点で日本向けの正式なリコール情報を確認できないため、車名や年式だけで判断することはできない。

米国のオーナーは、BMW USAのリコール照会ページに17桁の車両識別番号(VIN)を入力して、対象となる未修理のリコールがないか確認できる。BMWの米国カスタマーサービスの電話番号は1-800-525-7417である。NHTSAの届出情報では、今回のリコールに該当するVINが同局の検索システムで照会可能になるのは10月2日からとされている。

■不具合によって生じる恐れ

不具合の対象は、ドライブシャフトとリアアクスルディファレンシャルの接続部である。この接続部が損傷すると、エンジンやトランスミッションから後輪へ駆動力を伝えられなくなり、走行中に予期せず推進力を失う可能性がある。NHTSAは、これによって衝突の危険が高まるとしている。

また、接続部が損傷した車両では、トランスミッションをPレンジに入れていても、パーキングブレーキを使用していなければ車両が動き出す恐れがある。Pレンジによる保持は駆動系を介して車輪へ伝わるため、その途中にある接続部が損傷すると、車両を保持できない場合がある。

BMWは届出時点で、この不具合に関連する事故や負傷者を把握していないとしている。

■点検結果に応じて補強または部品交換

BMWの正規ディーラーは、ドライブシャフトとリアアクスルディファレンシャルの接続部を点検する。その結果に応じて、接続部に接着剤を塗布するか、ドライブシャフトとリアアクスルディファレンシャルを交換する。いずれの措置も無料で実施される。

接着剤の塗布と部品交換のどちらを行うかは、ディーラーによる点検結果に基づいて決まる。オーナーが車両の状態だけから修理内容を判断することはできないため、対象車両については正規ディーラーで点検を受ける必要がある。

■米国のオーナーが取るべき対応

対象となる可能性がある米国仕様車のオーナーは、BMW USAのリコール照会ページでVINを確認するか、BMWの米国カスタマーサービスまたは正規ディーラーに問い合わせる必要がある。NHTSAのVIN検索については、今回の対象VINが登録される予定の10月2日以降に確認できる。

点検と修理が完了するまでは、駐車するたびにパーキングブレーキを使用することが重要だ。今回の転動リスクは、接続部が損傷し、パーキングブレーキが使われていない場合に生じる恐れがあるためである。

走行中に予期しない駆動力の低下が生じた場合は、安全を確保したうえで車両の使用を控え、BMWの正規ディーラーへ相談するのが適切だ。今回の届出では一律の運転停止は指示されていないが、リコール対象と確認された車両は無償点検・修理を受ける必要がある。

■日本国内の車両を確認する方法

日本国内でBMW Group Japanが輸入・販売した車両については、BMW Japanのリコール等検索ページで、車検証に記載された17桁の車台番号を使って確認できる。

米国と日本では販売仕様やリコールの届出が異なるため、米国で対象とされた車名や年式と一致するだけで、日本国内でも対象になるとは限らない。日本仕様車の所有者は、BMW Japanの照会結果を確認し、必要に応じてBMW正規ディーラーまたは国内のリコール専用窓口へ問い合わせることになる。

■注目ポイントQ&A

●どのBMWが米国のリコール対象ですか?

2021~2023年型の540i、540i xDrive、M550i xDrive、2022~2026年型の840i、840i xDrive、2024~2026年型の750e xDriveです。ただし、実際の対象可否はVINで確認する必要があります。

●Pレンジに入れていても車両が動き出す可能性がありますか?

接続部が損傷し、パーキングブレーキを使用していない場合は、車両が動き出す恐れがあります。点検と修理が完了するまでは、駐車時にパーキングブレーキを使用してください。

●正規ディーラーではどのような修理が行われますか?

ドライブシャフトとリアアクスルディファレンシャルの接続部を点検し、状態に応じて接着剤を塗布するか、ドライブシャフトとリアアクスルディファレンシャルを交換します。米国の対象車両では無料です。

●NHTSAのサイトですぐにVINを確認できますか?

今回のリコールに該当するVINがNHTSAの検索システムで照会可能になるのは、10月2日からと案内されています。それまではBMW USAの照会ページ、カスタマーサービス、正規ディーラーで確認してください。

●日本で販売された同型車も対象ですか?

米国の届出だけでは判断できません。日本国内の車両は、BMW Japanのリコール等検索ページで車台番号を照会するか、BMW正規ディーラーへお問い合わせください。

元記事: BMW Recalls 27,720 Luxury Sedans Over Driveshaft Joint That Can Cut Power or Roll Away

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