「iRacing Arcade」PS5・Xbox版が8月21日発売、サブスク不要で4人画面分割にも対応
2026年8月21日 17:50
iRacing Studiosは2026年8月21日、Original Fire Gamesが開発するレースゲーム「iRacing Arcade」をPlayStation 5およびXbox Series X|S向けに発売する。公式発表価格は24.99ドル(約3,973円、1ドル=159円換算)の買い切り型で、月額サブスクリプションは必要ない。日本の各ストアにおける販売価格や対応言語は、公開時点で確認できていない。
家庭用ゲーム機版の発売に合わせ、PC(Steam)版にも無料アップデートが配信される。最大4人のローカル画面分割対戦に加え、4台の車両と4サーキット・5レイアウトが追加される。
■操作しやすさとレース戦略を両立
「iRacing Arcade」は、PC向けレーシングシミュレーター「iRacing」とは別に開発された、三人称視点のレースゲームである。「Circuit Superstars」と「Karting Superstars」を手がけたOriginal Fire Gamesが開発を担当し、一般的なゲームコントローラーで操作しやすい物理モデルと、デフォルメされた車両やコースを採用している。
本格的なシミュレーションの再現性を追求するのではなく、手軽に操作できる設計の中へ燃料消費やタイヤ摩耗を組み込んでいる点が特徴だ。プレイヤーは走行だけでなく、レース中の燃料やタイヤの状態も考えながら戦うことになる。
収録コースには、実在するサーキットを短く再構成した「ポケットサイズ」のレイアウトが使われている。イモラ、マイアミ、バーレーン、筑波サーキット、エルマノス・ロドリゲスなどの特徴的な景観や構成を残しながら、短い時間でレースを繰り返せるようデザインされている。
旗艦版の「iRacing」は、PC向けのサブスクリプション制レーシングシミュレーターであり、実在する車両やサーキットの再現とオンライン競技を中心としている。ステアリングコントローラーを使用するプレイヤーも多い。一方、「iRacing Arcade」はゲームパッドを前提に遊びやすさを重視した、独立したタイトルである。
■最大4人のローカル画面分割対戦を追加
家庭用ゲーム機版と同時に追加される主な機能は、最大4人で遊べるローカル画面分割マルチプレイだ。4人のプレイヤーが同じ画面を分割して競走する対戦形式で、空いているグリッドには難易度を調整したAI車両を加えられる。
この機能はPS5版とXbox Series X|S版だけでなく、同日に配信されるPC版の無料アップデートにも収録される。2026年3月に発売されたPC版の所有者は、追加費用なしで利用できる。
本作はオンラインマルチプレイにも対応している。ローカル画面分割は、同じ場所に集まった家族や友人と遊ぶための選択肢を新たに加えるものとなる。
■4台の車両と5種類のコースレイアウト
アップデートでは、「Formula Fangio」「Formula Turbo」「Mercedes 190 E DTM」「Big Rig」の4台が追加され、収録車両は合計13台となる。
「Formula Fangio」は1960年代、「Formula Turbo」は1980年代のフォーミュラカーをイメージした架空車両だ。「Mercedes 190 E DTM」は実在するツーリングカーで、公式ライセンスを受けたDTMシリーズに使用される。「Big Rig」は大型レーシングトラックで、Original Fire Gamesの過去作「Circuit Superstars」にも登場した車種である。
新たに加わるサーキットとレイアウトは、「ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエト」「ヌヴェール・マニクール・サーキット」「モンツァ・サーキットのグランプリレイアウト」「モンツァ・サーキットのヒストリックレイアウト」「ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ」の5種類だ。
モンツァには、現在の主要レースで使われるグランプリレイアウトと、バンク付きオーバル区間を取り入れたヒストリックレイアウトの2種類が収録される。追加後のコースは、実在および架空のものを合わせて19レイアウトとなる。
■チーム運営を組み込んだキャリアモード
本作のキャリアモードでは、プレイヤーがレースに出場するだけでなく、自分のモータースポーツ組織を運営する。敷地内にガレージ、エンジン・シャシー関連施設、研究開発施設などを建設し、ドライバーや資源を管理しながら複数のシリーズを進めていく。
2026年3月に発売されたPC版のレビューでは、このレースとチーム運営を組み合わせたキャリアモードが特徴として評価された。一方、発売時点の車両とコースの選択肢が限られていることや、高い難易度でAI車両が攻撃的に走ることを課題として挙げたレビューもあった。
今回の無料アップデートでは、発売時点の9台に4台を加えて車両を13台とし、14レイアウトだったコースを19レイアウトへ拡充する。コンテンツ量に関する評価がどのように変わるかは、家庭用ゲーム機版と更新後のPC版に対する今後のレビューを待つことになる。
■複数のレースゲームを展開するiRacing Studios
「iRacing Arcade」の家庭用ゲーム機版は、iRacing Studiosが進める複数タイトル展開の一つに位置付けられる。同社は、旗艦版「iRacing」に加え、NASCAR公式ゲームやWorld of Outlawsシリーズなどを展開している。
また、iRacing StudiosとINDYCARは、独立した公式ゲーム「INDYCAR Racing The Game」をPS5、Xbox、Steam向けに2027年初頭に発売する計画を発表している。「iRacing Arcade」は、こうしたラインアップの中で、年齢やレースゲームの経験を問わず始めやすいタイトルとして設計された。
買い切り型の価格設定、ゲームパッドを中心とした操作、短く再構成されたコース、ローカル画面分割といった要素により、本格シミュレーターとは異なる入口からiRacingブランドの車両やサーキットに触れられる作品となっている。
■価格と対応プラットフォーム
「iRacing Arcade」の対応プラットフォームは、PC(Steam)、PlayStation 5、Xbox Series X|Sである。家庭用ゲーム機版の公式発表価格は24.99ドル(約3,973円、1ドル=159円換算)で、継続的な月額サブスクリプションを必要としない。
PC版も買い切り型で販売されており、Steamでは無料デモを利用できる。日本のPlayStation StoreおよびMicrosoft Storeにおける価格、販売状況、対応言語については、各ストアの製品ページで確認する必要がある。
■注目ポイントQ&A
●従来の「iRacing」とは何が違いますか?
「iRacing」はPC向けのサブスクリプション制レーシングシミュレーターで、実在する車両やサーキットの再現とオンライン競技を中心としています。「iRacing Arcade」は別製品で、三人称視点とゲームパッド向けの操作を採用した買い切り型のレースゲームです。燃料消費やタイヤ摩耗による戦略要素も備えています。
●ローカル画面分割には対応していますか?
はい。最大4人のローカル画面分割対戦に対応します。プレイヤー同士で競走し、空いているグリッドには難易度を調整したAI車両を追加できます。
●PC版の所有者も新しいコンテンツを利用できますか?
はい。PC版には2026年8月21日、4台の車両、4サーキット・5レイアウト、最大4人のローカル画面分割を含む無料アップデートが配信されます。既存の所有者に追加料金はかかりません。
●ステアリングコントローラーは必要ですか?
必須ではありません。「iRacing Arcade」は一般的なゲームコントローラーで操作しやすいよう設計されています。
元記事: iRacing Arcade Brings Licensed Sim Racing to PS5 and Xbox Without Subscription