シナネンホールディングス、27年3月期大幅増益予想、1Qも大幅増益、エネルギー事業牽引、自己株取得・消却も発表

2026年8月12日 07:54

(決算速報)  シナネンホールディングス<8132>(東証プライム)は8月10日に27年3月期第1四半期連結業績を発表した。大幅増収増益だった。エネルギー事業における価格上昇や採算重視の販売が牽引した。そして通期大幅増益予想を据え置いた。エネルギー事業、メンテナンス事業、モビリティ事業とも好調に推移する見込みだ。第1四半期が大幅増益と順調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。また自己株式取得・消却も発表した。株価は水準を切り下げる形で軟調だが、好業績であり、調整一巡して出直りを期待したい。

■27年3月期大幅増益予想で1Q大幅増益と順調

 27年3月期第1四半期の連結業績は売上高が前年同期比14.6%増の723億81百万円、営業利益が63.1%増の11億84百万円、経常利益が64.2%増の16億21百万円、親会社株主帰属四半期純利益が151.3%増の12億73百万円だった。

 エネルギー事業における採算重視の販売などにより大幅増益だった。なお営業外ではデリバティブ利益が1億37百万円増加(前期は18百万円、当期は1億55百万円)した。特別利益では子会社(シナネンファシリティーズ)株式売却益4億23百万円、特別損失では統合関連費用91百万円を計上した。

 なお当期よりセグメント区分を変更し、エネルギー事業(従来のBtoC事業とBtoB事業を統合、事業会社はシナネン、ミノス)、メンテナンス事業(総合建物メンテナンス事業、事業会社はシナネンアクシア)、モビリティ事業(自転車販売事業とシェアサイクル「ダイチャリ」事業、事業会社はシナネンサイクルとシナネンモビリティPLUS)、その他(シナネンゼオミックの抗菌事業)とした。

 エネルギー事業は売上高(外部顧客への売上高)が16.2%増の671億77百万円、営業利益(全社費用等調整前)が82.6%増の10億46百万円だった。大幅増収増益だった。石油類とガスは、原油価格およびプロパンCP価格が前年同期を上回る水準で推移し、販売数量が減少したものの、安定供給と採算性を重視した販売により総利益単価が上昇して増益だった。電力については相対取引の増加により販売数量が増加したが、利幅が縮小して減益だった。システム事業は安定的に推移した。

 メンテナンス事業は売上高が14.6%増の28億25百万円、営業利益が2.1倍の88百万円だった。部材価格や人件費の上昇によりコストが増加したが、ビルメンテナンス事業における新規受託案件の増加、居住用建物メンテナンス事業における受注件数の増加、ホームファシリティ事業における住宅設備関連商品の販売増加により大幅増収増益だった。

 モビリティ事業は売上高が2.7%減の18億57百万円、営業利益が76.1%減の29百万円だった。減収減益だった。自転車への交通反則通告制度の適用開始や天候要因の影響でシェアサイクル事業の利用件数が一時的に落ち込んだことに加え、運営・メンテナンスコストの増加も影響した。なおシェアサイクルの事業規模は99市区町村でステーション数3335カ所、設置自転車数1万7438台となった。

 通期の連結業績予想については前回予想(26年5月14日付の期初公表値)を据え置いて、売上高が前期比12.0%増の3345億円、営業利益が45.3%増の64億円、経常利益が22.6%増の66億円、そして親会社株主帰属当期純利益が17.2%増の52億円としている。

 27年3月期は大幅増収増益予想としている。エネルギー事業はリテールサービス推進(顧客拡大)やコストコントロールなどにより9億円増益、メンテナンス事業は集合住宅のメンテナンス業務のエリア拡大や利益率の改善などにより5億円増益、モビリティ事業は運営品質の高度化と収益性の高いエリア展開加速などにより7億円増益を見込んでいる。第1四半期が大幅増益と順調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

 なお配当予想についても据え置いて、前期と同額の120円(期末一括)としている。予想配当性向は25.0%となる。配当については27年3月期より基本方針を変更し、総還元性向40%以上を目安に累進配当を導入する。また定款変更により毎年9月30日を中間配当の基準日として設定した。中間配当の実施については改めて公表する。

 また26年8月10日付で、自己株式取得(上限10万株または5億円、取得期間26年8月12日~27年1月31日)と、自己株式消却(消却株式数6万7700株、消却予定日26年8月31日)を発表した。

■株価は調整一巡

 株価は水準を切り下げる形で軟調だが、好業績であり、調整一巡して出直りを期待したい。8月10日の終値は6200円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS480円12銭で算出)は約13倍、今期予想配当利回り(会社予想の120円で算出)は約1.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS5535円81銭で算出)は約1.1倍、そして時価総額は約685億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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