三菱の新型「パジェロ」、ラダーフレームのティザー公開 悪路走破性と快適性を両立へ

2026年8月4日 16:17

三菱自動車工業は8月4日、2026年秋に世界初公開する新型クロスカントリーSUV「パジェロ」の新たなティザー画像を公開した。今回披露したのは、車体を支える「ラダーフレーム」のイメージ。新型車では本格的な悪路走破性だけでなく、舗装路での上質かつ快適な乗り心地も追求する。

ラダーフレームは、はしご状の強固な骨格の上に車体を載せる構造だ。一般的な乗用車で主流となっている、ボディーと骨格を一体化した構造とは異なり、大きな凹凸や強い衝撃が加わる環境でも耐久性を確保しやすい。今回のティザー画像は車体の外観ではなく、その走りを根底から支える骨格に焦点を当てたものとなっている。

新型パジェロは、堅牢で耐久性に優れたラダーフレームと、路面の変化に追従しやすいサスペンションを採用する。三菱自動車によると、大きな凹凸のあるオフロードや、車体に強い衝撃が加わる路面でも高い走破性を発揮するという。

一方で、新型車が目指すのは単なる「悪路に強いクルマ」ではない。舗装路でも、荒れた路面やうねりによって生じる不快な揺れや振動を抑え、長距離を走っても疲れにくい乗り心地を追求した。運転席だけでなく、同乗者を含むすべての乗員が快適に移動できることを重視している。

車両の制御には、三菱自動車独自の車両運動統合制御システム「S-AWC(Super-All Wheel Control)」を採用する。走行状況に応じて操縦性、走破性、安定性を統合的に制御し、雨天や雪道、未舗装路など、天候や路面状態が変化する場面で安全・安心な走行を支える。

新型パジェロの骨格は、同社のピックアップトラック「トライトン」が採用するラダーフレームをベースに改良したものだ。キャビンと前後のサスペンションはパジェロ専用に開発し、トライトン譲りの堅牢性と、SUVに求められる快適性との両立を図る。三菱自動車は新型パジェロを、同社の冒険心と挑戦心を象徴する新たなフラッグシップモデルと位置付けている。

パジェロは1982年に初代モデルが登場した。クロスカントリー4WDの走破性と、乗用車の快適性を組み合わせたモデルとして支持を広げ、4世代にわたり世界170以上の国と地域で累計325万台以上を販売した。ダカールラリーでは7連覇を含む通算12勝を記録し、1990年代の日本ではRVブームを代表する車種の一つとなった。

日本向けパジェロは2019年に生産を終了しており、新型車の登場は国内では7年ぶりの復活となる。海外向けモデルも2021年に生産を終えていた。

三菱自動車はこれまでにも、新型パジェロに歴代モデルの3連メーターを想起させる「マルチメーター」を採用すると発表している。高度や方角、外気温、車体の前後左右の傾き、左右のトルク配分などを表示し、オフロード走行時の車両状態をドライバーが把握できるようにする。

公式スペシャルサイトでは、「PAJEROがもう一度、走り出す。」をテーマに、今回公開したラダーフレームやサスペンションなど、オールラウンドな走りを支える足回りに焦点を当てた新しい動画を公開している。

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