櫻島埠頭 26年3月期は大幅増益、構造転換と安定配当を推進
2026年7月17日 09:47
*09:47JST 櫻島埠頭---26年3月期は大幅増益、構造転換と安定配当を推進
櫻島埠頭<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0935300?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9353></a>は5月14日、2026年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比1.8%減の42.60億円となったが、営業利益は同23.6%増の2.51億円、経常利益は同35.1%増の4.04億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同24.5%増の2.90億円と大幅な増益を達成した。燃料系貨物の減少による微減収を、効率的なコスト管理や受取配当金の増加、訴訟の和解に伴う受取和解金0.57億円の特別利益計上などが補い、最終利益を大きく押し上げた。
セグメント別では、主力のばら貨物売上高が23.12億円となった。内航船運送は減少したが、石炭やイルメナイトの外航船入着の増加により、荷役業務が前期比14.4%増の7.35億円と大きく伸長した。物流倉庫売上高は5.41億円となり、専用賃貸形式のもとで安定稼働を維持した。一方、液体貨物売上高は13.86億円となった。白油系貨物の荷動きは堅調だったがタンク洗浄などの特別作業料の減少等で減収となった。同社は化学品をターゲットとした事業ポートフォリオの改善に向け、鉄製タンクのステンレス化やタンク新設の検討を開始している。
コスト面では、売上原価が前期比1.36億円減少した。内航船運送に伴う輸送費やタンク洗浄作業費などの減少が寄与した。一方で、第四次中期経営計画で掲げる総設備投資額30.00億円以上の目標に向け、期末の建設仮勘定等は大きく増加している。現在、2027年2月完成予定の汎用ばら貨物倉庫の建設が順調に進行中であり、野積保管の石炭から倉庫保管の汎用貨物へと転換することで、より広大なマーケットへのアクセスを狙う戦略だ。
2027年3月期通期の業績予想は、売上高が前期比0.5%増の42.80億円、営業利益が2.50億円と前期並みの利益を維持する見通しだ。新倉庫建設に伴うスペース制限で燃料系貨物が減少するが、他セグメントの増収や効果的な設備メンテナンスによる修繕費削減でカバーする。同社は大阪港を起点に公共性の高い貨物を供給する中継業務を担い、強い社会的使命感を持って事業を展開している。2026年3月期の年間配当は前期の40.00円から54.00円へと大幅増配した。中計期間中は累進配当方針を採用しており、安定配当を通じて投資家の期待に報いる方針である。《KT》