15日のNY株式市場、主要株価指数は続伸 インフレ鈍化指標で利上げ観測が一段と後退
2026年7月16日 06:49
15日の米株式市場は続伸した。6月のインフレ鈍化を示す新たな経済指標を受け、投資家心理が上向いた。S&P500種株価指数は0.38%上昇した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.62%高と相対的に堅調だった。ダウ工業株30種平均も0.29%上昇した。
CNBCは、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、アルファベットなどのハイテク株が大幅高となったと指摘した。一方、半導体メーカーの株価は下落した。
投資家は新たなインフレ指標に加え、ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁の発言も材料視した。ウィリアムズ総裁は、インフレがピークを付けたことを示す複数の兆候があるとの認識を示した。
ウィリアムズ総裁は企業幹部らに対し、「インフレがピークを付け、今後数四半期にわたって徐々に低下すると期待できる心強い理由がある」と述べた。
さらに、総合インフレ率は年末までに3.25%前後へ低下し、翌年には2%の目標に向かって進み、2028年に同水準へ到達するとの見通しを示した。
ウィリアムズ総裁はまた、イラン戦争、関税、テクノロジー分野への支出拡大がエネルギー価格の上昇に寄与したものの、こうした要因の影響は和らぐとの見方を示した。
同総裁は「インフレが高水準で推移するなか、FRBの長期的な2%目標へ持続的に戻すことが不可欠である。現在の金融政策の姿勢は、その実現に向けて適切な位置にある」と指摘した。
米政府が公表した新たな統計で、6月のインフレ率がエコノミストの予想以上に鈍化したことを受け、金融市場ではFRBが7月後半に利上げするとの観測が大幅に後退した。
米労働統計局が14日に発表したデータによると、6月までの12カ月間の消費者物価指数(CPI)は前年同期比3.5%上昇した。5月の同4.2%上昇から伸びが鈍化した。インフレ率は依然としてFRBの長期目標である2%を上回っているものの、報告は物価上昇のペースが鈍化していることを示唆した。
政策当局者にとってさらに心強い材料となったのは、変動の大きい食品とエネルギーを除くコアインフレ率の動きである。6月のコアCPIは前年同月比2.6%上昇し、5月の2.9%上昇から鈍化した。前月比では横ばいだった。コアインフレ率は基調的な物価動向をより的確に示す指標とみられており、エコノミストが注視している。
予想を下回るインフレ統計を受け、FRBの次回会合を巡る市場の見方は直ちに変化した。CMEグループの「FedWatch」によると、トレーダーが織り込む、FRBが7月28〜29日の会合で政策金利を引き上げる確率は現在、約10%にとどまる。インフレ統計の発表前には、0.25ポイントの追加利上げの確率を約35%と織り込んでいた。
別の統計では、6月の卸売物価指数(PPI)も前月比0.3%低下した。アナリストは横ばいを予想しており、予想を下回る低下だった。