ヤマシタヘルスケアホールディングス、27年5月期は増収・2桁営業増益予想、26年5月期は記念配当で大幅増配
2026年7月14日 07:44
(決算速報) ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>(東証スタンダード)は、7月13日に26年5月期連結業績を発表した。前期比では人的資本投資やシステム関連投資などの影響で営業減益だったが、計画に対しては上振れて着地した。配当については記念配当を実施して大幅増配とした。そして27年5月期は増収・2桁営業増益予想としている。株価は急反発して戻り高値圏だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
■26年5月期営業減益だが上振れ着地、27年5月期2桁営業増益予想
26年5月期の連結業績は売上高が前期比0.5%減の641億49百万円、営業利益が12.1%減の7億37百万円、経常利益が3.5%減の8億77百万円、親会社株主帰属当期純利益が5.1%増の6億48百万円だった。
前期比では人的資本投資やシステム関連投資などの影響で営業減益だったが、計画(25年7月11日付の期初公表値、売上高676億47百万円、営業利益5億90百万円、経常利益6億32百万円、親会社株主帰属当期純利益3億54百万円)に対して、売上高が34億97百万円下回ったものの、営業利益は1億47百万円、経常利益は2億44百万円、親会社株主帰属当期純利益は2億94百万円、それぞれ上振れて着地した。経常利益については営業外収益で保険解約返戻金53百万円、消費税差額42百万円を計上したことも寄与した。親会社株主帰属当期純利益については法人税等の負担が想定を下回ったことも寄与した。
医療機器販売業は売上高が前期比0.4%減の642億01百万円、営業利益(全社費用等調整前)が3.0%減の21億32百万円だった。売上高の内訳は一般機器分野(一般医療機器備品、放射線診断装置等)が16.5%減の78億59百万円、一般消耗品分野(汎用消耗品、手術関連消耗品等)が2.9%増の265億86百万円、低侵襲治療分野(内視鏡・サージカル備品等)が1.1%増の148億85百万円、専門分野(眼科、整形外科透析等)が2.9%増の131億32百万円、情報・サービス分野(電子カルテシステム、設備保守メンテナンス等)が1.6%減の17億36百万円だった。一般消耗品分野は検査・手術件数の増加に伴い堅調だったが、医療機関の設備投資減少の影響で一般機器分野が低調だった。
医療機器製造・販売業(整形外科用インプラント製造・販売、超音波を用いた医療用機器の開発・販売等)は、売上高が4.4%減の2億10百万円で営業利益が1億85百万円の損失(前期は2億20百万円の損失)だった。医療モール事業(賃料収入)は、売上高が1.6%増の74百万円で営業利益が37.1%増の7百万円だった。
全社ベースの業績を四半期別にみると、第1四半期は売上高が150億78百万円で営業利益が36百万円、第2四半期は売上高が155億67百万円で営業利益が1億80百万円、第3四半期は売上高が162億43百万円で営業利益が1億77百万円、第4四半期は売上高が172億61百万円で営業利益が3億44百万円だった。
27年5月期連結業績予想は売上高が前期比8.8%増の697億94百万円、営業利益が13.1%増の8億33百万円、経常利益が2.4%減の8億55百万円、親会社株主帰属当期純利益が14.6%減の5億53百万円としている。
経常利益と親会社株主帰属当期純利益は前期の一過性要因の剥落で減益だが、売上高は医療機関における検査・手術件数の緩やかな回復などにより増収、営業利益が人的資本投資による人件費増加や山下医科器械の物流センターリニューアルに伴うコスト増加などを増収増加で吸収して2桁増益見込みとしている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
なお26年5月期の配当は26年7月13日付で期末37円上方修正した。期末の普通配当を7円増額し、さらに子会社の山下医科器械が創業100周年を迎えることに伴って30円の記念配当を実施する。これにより26年5月期の配当は前期比37円増配の107円(期末一括、普通配当77円+記念配当30円)とした。配当性向は41.4%となる。また27年5月期の配当予想は前期比42円減配の65円(期末一括)としている。予想配当性向は30.0%となる。
■株価は戻り高値圏
株価は急反発して戻り高値圏だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。7月13日の終値は3495円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS217円65銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の65円で算出)は約1.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS3680円48銭で算出)は約0.9倍、そして時価総額は約89億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)