8日の米国株式市場、ホルムズ海峡の緊張激化でダウ続落 原油急騰
2026年7月9日 09:38
米国とイランの緊張が高まるなか、8日の米株式市場は概ね下落した。原油相場も急騰し、国際指標のブレント原油は6%超上昇した。
8日の米株式市場は、米国とイランの間で緊張が高まり続けるなか、概ね下落した。ダウ工業株30種平均は1%超下落し、主要指数の中で最も軟調だった。S&P500種株価指数は0.28%下落した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は下げを取り戻し、小幅に上昇した。
原油相場も急騰した。国際指標であるブレント原油は6%超上昇し、米東部時間午後4時2分時点で1バレル=78.78ドルをつけた。米国指標のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は5.31%上昇し、同時点で74.18ドルとなった。
ドナルド・トランプ大統領は、地域の緊張が高まり続けるなか、7日に攻撃を実施したのに続き、米国はイランを「今夜も激しく攻撃する」と述べた。
「今夜も激しく攻撃するが、どうなるか見てみよう」とトランプ氏はトルコで開催中のNATO首脳会議で記者団に語った。
トランプ氏はさらに、米国は会議を終えて「大きな進展があったと思うだろうが、彼ら(イラン側)は部屋を出て、ここで話し合ったことについて、すべて合意しておきながら、記者会見を開いて、そんなことは一度も話し合っていないと言うのだ」と述べた。
トランプ氏はこれに先立ち、テヘランがホルムズ海峡で商船を標的にしたことへの報復として米国が新たな攻撃を行った後、停戦は終わったと述べていた。
トランプ氏はさらにイランの指導者を「くず」と表現した。「彼らは病んだ人間だ。指導者たちは凶暴で暴力的な人間だ」とトランプ氏は付け加え、テヘランが核兵器を手に入れれば「使うだろう」と主張した。
その後、大統領は交渉の継続を認めるとしつつも、「関心はない」と強調した。「彼らは話し合えばいいが、時間の無駄だと思う。嘘つきの集まりだ」と述べた。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の直近の会合の議事要旨では、当局者の間で金利の扱いをめぐり意見が割れていたことが明らかになった。
一部のメンバーはインフレが間もなく緩和し、利下げが可能になるとの分析を示した。一方、ケビン・ウォーシュ氏のFRB議長としての初会合となった6月16〜17日の会合では、反対のシナリオを見込むメンバーもいた。
CNBCは、会合後にウォーシュ議長がこの議論を「家族内のけんか」と表現し、最終的にはフェデラルファンド(FF)金利を3.5〜3.75%の範囲に据え置く全会一致の決定で終わったと振り返ったと報じた。
同メディアは、議事要旨では意見の相違について詳述されていなかったものの、ドットプロット(金利予測分布図)では、メンバーが年内に1回の利上げを行い、その後2年間にそれぞれ1回ずつ利下げを実施する方向に傾いたことが示されたと報じた。
議事要旨の一節には「多くの参加者は、年末時点のFF金利の適切な水準は現行の誘導目標の範囲内、またはやや下回る水準になると示した」と記されている。
「しかし、他の多くの参加者は、年末時点のFF金利の適切な水準は現行の誘導目標の範囲を上回ると評価した」と議事要旨は付け加えている。