ウエルシア・ツルハ・マツキヨ、ドラッグストア再編相場はまだ続くか
2026年6月27日 11:38
物価高が続く中、ドラッグストア株への関心が高まりやすい局面にある。
日用品や食品、医薬品を扱うドラッグストアは生活に身近で、インフレ下でも一定の需要を取り込みやすい。
今回は、ウエルシア、ツルハ、マツキヨを軸に、ドラッグストア株がまだ上がるのかを見ていきたい。今後の分かれ目は、業界再編の効果と利益率の改善になりそうだ。
ウエルシアとツルハは、ドラッグストア業界の再編を象徴する存在になる。
ツルハホールディングスは2025年12月にウエルシアホールディングスと経営統合し、国内最大級のドラッグストア連合となった。規模拡大により、仕入れ、物流、販促、調剤などでシナジーを出せるかが注目される。
ツルハ株価を見るうえでは、ウエルシア統合による規模の利益を、どこまで業績に反映できるかが焦点になりそうだ。
ただし、再編効果はすぐに利益へ表れるとは限らない。システム統合や店舗運営の見直しにはコストがかかり、統合後の組織運営も利益の重しになりやすい。食品や日用品の販売を伸ばしても、価格競争が強まれば利益率は伸びにくい。
新生ツルハHDにとっては、売上規模の拡大だけでなく、調剤やPB商品の強化で利益率を高められるかが重要になる。
マツキヨココカラ&カンパニーは、収益性とブランド力が評価材料になる。
都市部や繁華街での人流回復、訪日外国人需要、化粧品販売の強さを取り込みやすい点が特徴だ。マツキヨは単なる日用品販売だけでなく、化粧品や高付加価値商品で差別化を進めている。
マツキヨ株価を見るうえでは、インバウンド需要と化粧品の強さを、どこまで利益成長につなげられるかが焦点になりそうだ。
投資家目線では、今後のドラッグストア株を見るうえで3つの点を確認したい。
1つは、ウエルシアとツルハの統合効果がどこまで早く出るか。2つ目は、食品や日用品の販売拡大が利益率を押し下げずに成長につながるか。3つ目は、調剤、化粧品、PB商品など利益率の高い分野を伸ばせるかである。
ドラッグストア株は生活に身近な内需株として注目されやすいが、今後は規模だけでなく収益性が問われる局面に入りそうだ。
再編効果と利益率改善を両立できるかが、ウエルシア・ツルハ・マツキヨの明暗を分けるポイントになりそうだ。(記事:林田孝治・記事一覧を見る)