フジクラ、AI需要追い風で通期上方修正 PTSストップ高
2026年6月19日 09:13
フジクラは18日、2027年3月期の通期純利益予想を従来の1,560億円から2,290億円へ大幅に上方修正した。これを受けて夜間の私設取引システム(PTS)では、株価が700円高の制限値幅上限5,161円まで急騰した。
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会社側は、情報通信事業でハイパースケーラーから光コンポーネント製品のプロジェクト受注があったことや、売価アップ、水素不足影響の緩和などを理由に挙げている。
■失望売り後の上方修正
18日の通常取引は4,461円で安値引けし、前日比268円安、5.67%安だった。出来高は4,886万株、売買代金は2,288億円に膨らんだ。
大引けにかけて売りが優勢だったところへ、引け後に強い開示が出た格好である。短期的には売り方の買い戻しや、材料株を選好する資金の追随が発生しやすい地合いが示唆される。
需給面で注目されるのは、5月の本決算発表後に期待先行の買いがいったん剥落していた点である。当時は今期予想が市場コンセンサスを下回ったと受け止められ、AIデータセンター関連として買い進まれていた株価に利益確定売りが広がった。
今回の上方修正は、その失望売りを経た後に出た新たな業績材料であり、再び期待先行の買いを呼び込みやすい。
■市場の行方は
とくに今回は、業績修正の理由が光コンポーネント受注や売価アップといった、成長テーマに直結している。一過性の要因ではなく、AIインフラ需要の広がりを連想させる点が市場心理を刺激しやすい。
5月以降の調整で過熱感がいったん冷やされていたことも、短期資金にとっては買い戻しの口実になり得る。
もっとも、PTSで制限値幅上限まで買われた分、翌営業日の通常市場では値動きが荒くなる可能性がある。
上値追いが続くには、寄り付き後も出来高を伴った買いが確認される必要がある。一方で、PTS高を先取りした短期資金の利益確定が優勢になれば、好材料であっても株価は一時的に伸び悩む可能性がある。
焦点は、上方修正を新たな評価の起点として市場が織り込むかどうかだ。(記事:インベストメディアワークス・記事一覧を見る)