米国株は7社でいいのか? マグニフィセント・セブン投資の実力と注意点

2026年6月12日 14:48

●米国株式市場をリードするマグニフィセント・セブン

 米国株式市場をリードする7つの銘柄が「マグニフィセント・セブン」と呼ばれて話題になっている。

【こちらも】NISAに最適 単元未満株で組む“オールスター型”ポートフォリオ戦略

 語源は、名作西部劇映画『荒野の七人』(原題The Magnificent Seven:素晴らしき七人)のタイトルにちなんでいるが、7社で構成する投資信託も発売されており、NISA(少額投資非課税制度)の積立投資枠でも買うことができる。

 7社に投資するとどのようなパフォーマンスを得られるのだろうか。本記事では、マグニフィセント・セブンと呼ばれる銘柄群と具体的投資方法を紹介する。

●マグニフィセント・セブンと呼ばれる7社

 米国企業のマグニフィセント・セブンは、映画の原題になぞらえれば「素晴らしき7社」ということになるだろうか。世界の投資家から注目を集める7社とは以下の銘柄である。

 インターネット検索で世界を席巻するアルファベット(Googleの親会社)、iPhoneでお馴染みの通信機器大手アップル(Apple)、SNSのトップリーダーメタ・プラットフォームズ(旧Facebook)、Eコマースの雄アマゾン(Amazon)、パソコンの巨人マイクロソフト(Microsoft)。

 ここまでがGAFAMという名称で呼ばれている銘柄群だが、ここに新たに加えられたのが、AI時代の旗手エヌビディアとイーロン・マスク氏率いるEVメーカーのテスラである。

 いずれの銘柄も長期で右肩上がりの株価上昇が続いており、株式市場にとってまさにマグニフィセント・セブンと呼ぶに相応しい銘柄群といえよう。

●マグニフィセント・セブンの具体的買い方

 マグニフィセント・セブンへの投資方法には、投資信託を購入する方法と個別株投資がある。

 投資信託は、7社をパッケージにして運用する金融商品である。積立投資なら毎月一定の金額を買い付けるので、長い目で見て買値が平準化されるため個別株投資のような高値掴みの心配がない。

 商品の一例を挙げると、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する「米国大型テクノロジー株式ファンド(愛称:マグニフィセント・セブン)」は、2024年3月22日に基準価額1万円で設定され、2026年6月10日現在では1万8,010円に上昇している。2年強の運用で約1.8倍に資産が増えており、申し分ないパフォーマンスといえるだろう。

 配当金は再投資で元本に組み入れる場合が多く、現時点で分配金が支払われた実績はない。分配金を支払わなければ元本を毀損しないというメリットがあり、いわゆる複利運用で運用資産の増加につながる。

 一方個別株投資の場合は、7社すべてを保有してポートフォリオを組むことで投資信託と同じような運用効果を期待できる。

 個別株でポートフォリオを組むメリットは、7社のうちの1社に何らかの好材料が出て急騰した場合に個別で売却できることだ。いったん利益を確定し、また下がったところで買い直せばよい。

 一方で売ったときの水準を下回らず、株価水準が切り上がった場合は高く買い直すことになるので注意が必要だ。

 もう1つのメリットとして、個別株なら配当金を直接受け取れる。生活資金の足しにする目的で運用するのであれば、個別株が適している。米国株の多くは年4回配当なので、受け取る回数も多い。

 但し、アマゾンとテスラは配当金を出しておらず、他の5社も配当利回りはかなり低いため、その点は注意が必要だ。

●圧倒的パフォーマンスが示す投資の王道

 マグニフィセント・セブンの投資パフォーマンスは、実際に素晴らしい成果を示している。

 投資信託運用会社アセットマネジメントOneの資料によると、米国の代表的な株価指数であるS&P500の2021年7月末~2024年7月末の指数全体の上昇率が25.6%だったのに対し、マグニフィセント・セブン7社の上昇率は87.6%と大きく上回っている。

 まさに7社は世界を代表する高成長企業というだけでなく、株価の面でも投資の王道といえる存在であることは今後も変わりなさそうだ。(記事:丸山優太郎・記事一覧を見る

関連記事

最新記事