巴工業、26年10月期通期利益・配当予想を上方修正、収益性改善で増益幅拡大

2026年6月9日 07:53

 巴工業<6309>(東証プライム)は6月5日に26年10月期通期連結業績予想および期末配当予想の修正を発表した。売上高は海外向け物件の一部繰り延べの影響で前回予想を若干下回るが、収益性改善効果などで各利益を上方修正した。前回予想に比べて増益幅が拡大する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。利益予想の上方修正に伴って期末配当予想も上方修正した。株価は上方修正を好感する形で反発の動きを強めている。高配当利回りも支援材料であり、戻りを試す展開を期待したい。

■26年10月期通期利益・配当予想を上方修正

 26年10月期通期の連結業績予想について6月5日付で修正し、売上高が前期比6.0%増の629億円、営業利益が10.2%増の59億円、経常利益が11.1%増の60億円、親会社株主帰属当期純利益が14.2%増の44億円とした。

 前回予想(25年12月11日付の期初公表値、売上高632億円、営業利益57億50百万円、経常利益57億70百万円、親会社株主帰属当期純利益42億円)に対して、売上高を3億円下方修正したが、営業利益を1億50百万円、経常利益を2億30百万円、親会社株主帰属当期純利益を2億円、それぞれ上方修正した。

 売上高は機械製造販売事業の海外向け案件が一部繰り延べとなった影響で前回予想を下回るが、化学工業製品販売事業の好調と機械製造販売事業の収益性改善により、利益は前回予想に対して増益幅が拡大する見込みだ。また親会社株主帰属当期純利益については、中国の星際塑料(深セン)有限公司の清算完了に伴う為替換算調整勘定取崩益ならびに政策保有株式売却益の計上も寄与する。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

 利益予想の上方修正に伴って、配当予想についても6月5日付で期末4円上方修正(中間配当は据え置き)し、通期ベースでは前期(25年5月1日付の株式3分割換算後60.33円)比15.67円増配の76円(中間期末36円、期末40円)とした。予想配当性向は50.8%である。新中期経営計画(26年10月期~28年10月期)で配当方針を変更し、株主資本配当率(DOE)5%を下限として、連結配当性向50%以上を目標(従来は連結配当性向40%以上を目標)としている。

■株価は反発の動き

 株価は上方修正を好感する形で反発の動きを強めている。高配当利回りも支援材料であり、戻りを試す展開を期待したい。6月8日の終値は1766円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS149円54銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の76円で算出)は約4.3%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1427円68銭で算出)は約1.2倍、そして時価総額は約529億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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