10万円からの新NISA投資は意味があるのか 少額投資と長期運用の本質
2026年6月9日 13:47
日経平均株価が史上最高値圏で推移し、AI関連株の上昇が連日のように話題となる中、「今から投資を始めても遅いのではないか」と感じている人も少なくないだろう。
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例えば、新NISAに興味を持ちながらも、「元手は10万円程度、毎月積み立てられるのは1万円ほど」という投資初心者にとっては、少額投資にどれほど意味があるのか気になるところだろう。
SNSでは、AI関連株や半導体株で大きな利益を得たという投稿も目立つ。そうした声を見るほど、「元手10万円程度では意味がないのでは」「毎月1万円の積立では遅いのでは」と感じる投資初心者も少なくないだろう。
しかし資産形成で重要なのは、最初の資金の大きさだけではない。むしろ長期間にわたって投資を継続できるかどうかが、将来の資産形成を左右する。
実際、新NISAの普及により少額から積立投資を始める人は増えている。金融庁の調査でもNISA口座数は増加を続けており、投資は必ずしも大きな資金を持つ人だけのものではなくなりつつある。
もうひとつ、投資初心者が知っておきたいのが「複利」という考え方だ。複利とは、利益がさらに利益を生む仕組みを指す。この効果は、短期間で大きな利益を狙うよりも、長く投資を続けることで発揮されやすい。だからこそ、少額でも積立を継続することに意味がある。
新NISAでは運用益が非課税となるため、少額投資であっても制度の恩恵を受けられる。仮に元手が10万円であっても、運用で得た利益は非課税となる。投資額の大小にかかわらず、この仕組みは変わらない。
もちろん、AI関連株のように大きく成長する銘柄で高い利益を得られる可能性もある。ただし、短期間で大きな利益を狙う投資は値動きも大きく、損失が発生するリスクも伴う。
投資初心者は、まず少額から積立投資を始めながら経験を重ねることも、選択肢の一つだ。SNSの成功事例に焦らず、自分の家計やリスク許容度に合った投資を続けることが大切である。
新NISAによって投資のハードルは大きく下がった。今後の資産形成で問われるのは、「いくらから始めるか」ではなく、「どれだけ長く続けられるか」である。