日経平均7万円台はあるのか? 6月SQ前の攻防
2026年5月31日 17:22
■6月メジャーSQに向けて日経平均が大きく動く理由
日経平均株価の上昇が止まらない。気づけば66,000円台に入っており、4月新年度相場入りから約15,000円の上昇だ。
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「世界的なインフレで株価は今後も上昇していく」「AIで世界は大きく変わる」「これまでの相場観は通用しない新しい時代がやってきている」などと、メディアの報道も続く。
しかしながら、相場を冷静に見ていくと日経平均を大きく上昇させているのは、実は世界的なインフレでもAI特需でもないことに気づく。現在の日経平均を大きく動かしているのは、オプション取引であり、プットオプションのスクイーズ(投げ売り)であることがわかる。
6月12日(金)のメジャーSQに向けて、日経平均株価はどちらかに大きく動くはずだ。この日はスペースXの上場予定日でもある。
■オプション取引が演出する日経平均
最近の日経平均の動きに大きな特徴があることに、気づいただろうか?
それは海外時間が終了し、日本時間が始まる早朝(多くは東京市場オープニング時間)から急騰(急落)することだ。東京時間オープニングから日経平均が上昇・下落することは珍しくはないが、その上昇幅(下落幅)が以前と比較すると非常に大きいのである。
直近でも以下のような動き(日経平均先物)をしている。
・5月25日 7時から7時5分 955円上昇
・5月25日 9時5分から9時45分 1,235円上昇
・5月26日 9時から9時25分 737円下落
・5月27日 8時40分から9時5分 693円上昇
・5月28日 7時5分から9時30分 827円下落
欧州時間から米国時間にかけて株式相場が一方向に上昇(下落)することで、勝負のついてしまった短期のオプショントレードのスクイーズ(投げ売り)が、東京市場の始まりとともに大量に市場にでて相場が急騰(急落)しているのである。
ほんの一握りのAI関連銘柄で、ナスダック総合指数やSOX指数を動かし、アドバンテストや東京エレクトロン、ソフトバンクグループなどを上昇させ、プットのスクイーズを東京時間に大量に出させるわけだ。
■マグニフィセント・セブン から日経平均へ
実は、このオプションの取引手法は以前はナスダック総合指数、S&P500などで行われ、最近まではマグニフィセント・セブンでメインに行われていたものが、現在では出遅れ感の強かった日経平均が狙われている。
つまり、世界のオプション取引の投機筋が、日本市場を主戦場としているのだ。無論、円安や米中関係などから日本へサプライチェーンが集約される、つまり、日本の株式市場の上昇余地は大きいと踏んでいるからであろう。
ただし現在の日本市場で行われているのは、短期トレードが中心であり、このトレードがいつまで続くかは誰にもわからない。
■6月12日メジャーSQに向けて
この状況下で、6月12日のメジャーSQが狙われないわけはないだろう。日経平均は大きく跳ね上がり7万円台に突入していくのか、あるいは、逆に大きな調整に入るのかもしれない。
現在の相場の強さを考えると、多くの投資家は上昇するのではと考えるだろう。しかしこれは、本物のAI需要による相場の強さが問題ではなく、あくまでオプション短期トレードの投機筋の仕掛けであることを忘れてはならない。