米国株式市場見通し:中東情勢改善期待は継続、物色の広がりも見られ始める

2026年5月30日 15:16

*15:16JST 米国株式市場見通し:中東情勢改善期待は継続、物色の広がりも見られ始める

会合終了後もトランプ大統領の「暫定合意」に対する最終判断は下されておらず、持ち越しの可能性も高まっている。ただ、短期的に失望感は想定されるものの、早期の和平交渉合意期待は失われないとみられ、過度なインフレ懸念沈静化の流れは継続しよう。

来週末には雇用統計が発表される。4月は非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったが、平均時給の上昇率は市場予想を下振れ、インフレ再燃への懸念は強まらなかった。3月の住宅価格指数が前年同月比0.7%の上昇にとどまり、23年6月以来2年9カ月ぶりの低い伸びとなったことからみても、5月の雇用統計が市場予想を上振れなければ、早期の利上げ観測は一段と後退することになろう。なお、S&P500は今週までで9週連続の上昇、1970年以降では2番目の連騰記録となっているもよう。

今週末にかけての米国市場では、マグニフィセントセブンのETFであるMAGSと比較して、ナスダック指数のパフォーマンスが良好。AIサーバー、量子コンピュータ、ソフトウェアなどに相場の主役がシフトしつつある印象だ。来週はHPEやパロアルトなどの決算発表を控えており、このような傾向が一段と強まっていくのか注目される。さらに、インフレ懸念の沈静化が買い手掛かりとなることで、AI関連以外の出遅れ銘柄へと循環物色の流れが強まっていくかも注視。来週は、データセンター向けネットワーク半導体を手掛けるブロードコムの決算発表も3日に予定されている。4月以降で株価は4割強上昇しており、決算ハードルはやや高い状況にはあるとみられる。米国の景気動向を占うという意味では、株価との連動性が高いISM製造業景気指数などにも注目しておきたい。

経済指標は、6月1日に5月ISM製造業景気指数、2日に4月JOLTS求人件数、5月自動車販売台数、3日に4月製造業受注、5月ADP雇用報告、5月ISM非製造業景気指数、ベージュブック、4日に新規失業保険申請件数、5日に4月消費者信用残高、5月雇用統計などが発表される。

主な決算発表は、6月1日にヒューレット・パッカード・エンタープライズ、2日にパロアルト・ネットワークス、3日にブロードコム、クラウド・ストライク、メドトロニック、メーシーズ、4日にドキュサイン、シエナなどが予定されている。《FA》

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