ispace、英レスター大学と月面ラマン分光計の輸送契約を締結

2026年5月14日 07:31

■新ランダー「ULTRA」でペイロード輸送、月面資源利用に向けた観測機器開発を支援

 ispace<9348>(東証グロース)は5月13日、英国国立レスター大学と、同社が将来実施する月ミッションでラマン分光計をペイロードとして搭載し、月面へ輸送するためのペイロードサービス契約を締結したと発表した。同装置は、ESA主導の火星生命探査ミッション「ExoMars」向けに開発されたレーザー式分光計を応用したラマン分析分光装置となる。

 同装置は、月面の分子組成を分析し、将来的な有人探査を支える可能性のある資源の特定を目的とする。レスター大学を中心に、スペイン国立航空宇宙技術研究所、アバディーン大学、RAL Space、バリャドリッド大学が連携して開発を進める。英国宇宙庁の二国間宇宙科学・探査ミッション資金プログラムの下で推進され、月面での現地分析に向けた科学観測機器開発の一歩となる。

 ispaceは新ランダー「ULTRA」を用いて輸送サービスを提供する。ULTRAは、これまでの月ミッションで使用したRESILIENCEランダーを基盤に、シリーズ3ランダーとAPEX 1.0ランダーを統合した機体である。両者は、ラマン分光計を月の砂に接近・接触させるための展開機構も共同開発し、ランダーとローバー双方での運用を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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