クリナップ、26年3月期利益は計画上振れ、27年3月期も大幅営業・経常増益予想、原価低減で収益拡大へ
2026年5月12日 07:55
(決算速報) クリナップ<7955>(東証プライム)は5月11日に26年3月期連結業績を発表した。各利益は計画比上振れて大幅増益で着地した。新設住宅着工戸数の低迷など厳しい事業環境で売上高は小幅増収にとどまったが、新商品拡販効果、販売価格改定効果、原価低減効果、販管費抑制効果などが寄与した。そして27年3月期も大幅営業・経常増益予想としている。株価は3月の高値圏から反落して水準を切り下げたが、調整一巡して反発の動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。
■26年3月期利益上振れ着地、27年3月期も大幅営業・経常増益予想
26年3月期の連結業績は売上高が前期比3.5%増の1344億87百万円、営業利益が90.7%増の39億48百万円、経常利益が69.9%増の44億54百万円、親会社株主帰属当期純利益が102.2%増の34億75百万円だった。配当については5月11日付で期末2円上方修正し、前期比2円増配の33円(第2四半期末13円、期末20円)とした。配当性向は34.1%となる。
各利益は計画比上振れて大幅増益で着地した。前回予想(26年2月5日付で各利益を上方修正、売上高1345億円、営業利益32億円、経常利益37億円、親会社株主帰属当期純利益25億円)に対して、売上高は小幅に下回ったが、営業利益は7億48百万円、経常利益は7億54百万円、親会社株主帰属当期純利益は9億75百万円、それぞれ上回った。新設住宅着工戸数の低迷など厳しい事業環境で売上高は小幅増収にとどまったが、新商品拡販効果、販売価格改定効果、原価低減効果、販管費抑制効果などが寄与した。部門別売上高は厨房部門が3.5%増の1089億89百万円、浴槽・洗面部門が0.1%減の148億13百万円だった。なお特別利益に投資有価証券売却益1億95百万円を計上した。
なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が321億02百万円で営業利益が5億76百万円、第2四半期は売上高が332億99百万円で営業利益が7億75百万円、第3四半期は売上高が366億40百万円で営業利益が26億07百万円、第4四半期は売上高が324億46百万円で営業利益が10百万円の損失だった。第4四半期は販売構成の変化により例年低収益であることに加え、当期は需要喚起のためのプロモーション施策により販管費が増加した。
27年3月期の連結業績予想は売上高が前期比5.6%増の1420億円、営業利益が24.1%増の49億円、経常利益が20.1%増の53億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が2.1%増の35億50百万円としている。親会社株主帰属当期純利益については前期計上の特別利益が一巡するため小幅増益予想としている。配当予想については前期と同額の33円(第2四半期末13円、期末20円)としている。予想配当性向は32.8%となる。
新設住宅着工戸数の低迷など引き続き厳しい事業環境が見込まれるが、新商品拡販や原価低減などを推進する。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は反発の動き
株価は3月の高値圏から反落して水準を切り下げたが、調整一巡して反発の動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。5月11日の終値は912円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS100円67銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の33円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1714円01銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約332億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)