日清食品と三菱食品、サプライチェーン効率化へ協業本格始動、AI発注でトラック台数約30%削減を試算

2026年5月12日 07:29

■発注計画や物流実績を連携し、受発注業務と需給調整の効率化・自動化を推進

 日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品と三菱食品は5月11日、食品流通におけるサプライチェーン効率化に向け、「商流」と「物流」のデータ連携による協業を本格始動すると発表した。需要変動の拡大や物流現場の負荷増大、エネルギー価格高騰に伴う輸配送コスト上昇を背景に、企業の垣根を越えた需給バランスと物流効率の最適化を進める。

 両社は2025年10月から、発注計画や物流実績などのサプライチェーン関連データを連携し、受発注業務や需給バランス調整業務の効率化・自動化に向けた3つの実証を進めてきた。三菱食品が保有する特売発注予定データを事前連携することで、日清食品の在庫調整に関する業務時間を月約200時間削減したほか、日清食品の商品情報を三菱食品へ自動連携し、登録業務の効率化も確認した。

 また、三菱食品から日清食品への発注時に、トラック1台あたりの積載効率を最大化するAI発注モデルを構築し、配送に必要なトラック台数を約30%削減可能と試算した。今後は両社の倉庫や配送トラックなど物流アセットの相互活用、製造・卸売・小売を横断したリアルタイムデータ連携基盤の構築を検討し、食品流通業界全体の商習慣改革と持続可能なサプライチェーンの構築を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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