新興市場見通し:防衛関連銘柄の上値追いか…生成AI関連も人気継続へ

2026年5月9日 15:13

*15:13JST 新興市場見通し:防衛関連銘柄の上値追いか…生成AI関連も人気継続へ

■新興市場も買いが強まる

大型連休前後の新興市場は上昇。日経平均は4月最終週に対先週末比0.34%安と緩んだ後、5月第1週は同5.37%高と急騰し、5月7日には史上初の63000円台に乗せる場面があった。5月第1週はグロース市場指数が同+6.66%(4月最終週は同+0.20%)、グロース250指数が同+7.40%(同+0.41%)といずれも2週連続で上昇した。日経平均の急騰に刺激されて新興市場でも買いが強まり、主力の防衛関連銘柄などが人気を集めた。時価総額最上位の銘柄群で構成するグロース市場コア指数は同+4.34%(同-1.72%)と3週ぶりに上昇した。

時価総額上位銘柄では、Terra Drone<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0278A00?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><278A></a>が4月最終週に対先週末比37.4%高と急騰して節目の1万円を突破し、5月1週も24.4%高で上場来の高値追いが続いた。4月28日に、オランダ子会社を通じてウクライナの迎撃無人機企業に出資すると発表したことで株価上昇が加速した。蓄電システムのパワーエックス<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0485A00?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><485A></a>も4月最終週は同35.4%高、5月第1週は同34.4%高と値を飛ばした。全体相場の地合い改善を追い風に、大型蓄電システム受注などをはやした。一方、ジーエヌアイグループ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0216000?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><2160></a>は、4月最終週は同3.5%安、5月第1週は同1.4%安。防衛関連株などが人気を集める中、物色の圏外に置かれる形となった。

その他、EduLab<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0442700?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4427></a>が5月8日に年初来高値を更新した。文部科学省は28年度から全国学力テストのデジタル化を決めており、文科省のテスト用システム運用を子会社が受託している同社株が買い進まれた。一方で、AIAIグループ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0655700?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6557></a>は株主優待制度の廃止が嫌気されて値を崩し、24年7月以来の1000円割れで今週末の取引を終えた。

4月最終週と5月第1週はIPO銘柄がなかった。

■過熱感もあり、反動安にも留意

来週は防衛関連株が上値を追う展開が予想される。 Terra Drone やACSL<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0623200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6232></a>などドローン関連株の人気継続が期待され、人工衛星のアストロスケールホールディングス<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0186A00?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><186A></a>やアクセルスペースホールディングス<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0402A00?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><402A></a>も、政府が防衛力強化を掲げる中で活況が予想される。ただ、Terra Drone は今週で9週連続高とほぼ一方通行で上値を追ってきたため過熱感が強い。反動安に転じた場合は下げ幅が大きくなるリスクに留意が必要となろう。

また、プライム市場での生成AI関連株人気を受けて、QDレーザ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0661300?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6613></a>、オキサイド<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0652100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6521></a>、ティアンドエスグループ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0405500?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4055></a>など半導体関連株や、蓄電システムのデータセンター向け需要が見込まれるパワーエックス、AIデータセンターを運営するデータセクション<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0390500?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><3905></a>も人気継続が予想される。

一方、日経平均採用の生成AI関連銘柄を中心にプライム市場の大型銘柄に調整が入れば、ドローンや人工衛星など防衛関連株は信用買いの担保評価額低下などから手じまい売りによる需給悪化が予想される。この場合、サンバイオ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0459200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4592></a>、オンコリス・バイオファーマ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0458800?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4588></a>など比較的流動性の高いバイオ関連株の短期トレードで幕間をつなぐ展開となろう。

なお、4月最終週と5月第1週も東証による上場承認はなく、現在のところ、来週以降、IPOを予定する企業はない。《FA》

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