【どう見るこの株】グリッド、AIシステム本格運用拡大を見直し、調整一巡感から反発期待
2026年5月8日 08:28
■電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通の3分野でAI計画最適化を展開
グリッド<5582>(東証グロース)は、前日7日に29円高の2390円と3営業日ぶりに反発して引け、25日移動平均線を出没する三角保ち合いからの上放れ気配を強めた。同社のAI(人工知能)エンジンを活用した計画最適化システムが、電力業界、海運業界、電鉄業界などに相次いで導入、本格運用されていることを見直し売られ過ぎ修正買いが再燃した。テクニカル的にも、昨年11月の昨年来高値3205円から調整が、日柄で6カ月目に差し掛かり、値幅でも31%値下がりしていることから日柄・値幅調整一巡として底値買いをサポートしている。
■電力向け需給計画立案システムや外航船向け配船最適化システムなどが実稼働
同社はAI計画最適化システムを電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの3分野に注力して展開しており、この導入、本格運用が相次いでいる。電力業界向けでは四国電力<9507>(東証プライム)、北海道電力<9509>(東証プライム)、九州電力<9508>(東証プライム)に電力需給計画立案システムとして提供するほか、再生エネルギー関連の系統用蓄電池向けの需給管理システムを開発するなど電力業界のDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進に多大な貢献している。また海運業界向けでもエタノール、セメント、自動車を輸送する外航船向けに配船計画最適化システムを提供し実稼働しており、物流効率化、ゼロカーボン化をサポートしている。
相次ぐAI計画最適化システムの提供から今2026年6月期業績も続伸が予想され、売り上げ31億円(前期比50.2%増)、営業利益4億5000万円(同5.1%増)、経常利益4億4000万円(同2.7%増)、純利益2億8000万円(同6.1%減)と見込まれている。ただ昨年11月に発表した今期第1四半期(2025年7月~9月期、1Q)決算も、今年2月に発表した今期第2四半期(2025年7月~12月期、2Q)累計業績もともにV字回復して着地しており、今年5月中旬に発表予定の今期第3四半期(2025年7月~2026年3月期)決算の動向が注目されている。
■昨年来高値から日柄で6カ月、値幅で31%調整し「三割高下に向かえ」の底値買いチャンス
株価は、昨年11月に今期1Qの2ケタ増収・3ケタ増益業績を好感して昨年来高値3205円へ上値を伸ばし、2Q累計の好決算や相次ぐAI最適化システムの開発・導入にも高値反応する場面があったものの下値を探る右肩下がりトレンドが長引いた。昨年11月高値からは日柄的にも6カ月目に入り高値期日一巡が目前とである。また値ごろ的にも、11月高値から年初来安値2204円まで31%の調整と相場格言が「3割高下へ向かえ」と教える底値買いのタイミングになっている。まず11月高値からの調整幅の3分の1戻しの2537円が第一弾の戻りメドとなりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)