【どう見るこの株】フィードフォース、3Q大幅増益で通期最高益更新へ、低PERも見直し材料

2026年5月1日 08:33

■連続最高純益更新を手掛かりに500円台で下値限定的

 フィードフォースグループ<7068>(東証グロース)は、前日30日に6円安の502円と反落して引けた。日経平均株価が、632円安と続落するなか、今年3月31日につけた年初来安値484円からリバウンド途上にある同社株も目先の利益を確定する売り物に押された。ただ500円台では抵抗力を発揮して下値は限定的であり、今年3月26日に発表した今2026年5月期第3四半期(2025年6月~2026年2月期、3Q)業績は、会社想定を下回ったものの通期純利益が、昨年10月の上方修正通りに連続して過去最高を更新することを手掛かりに押し目買いが交錯した。

 PER評価が、8.4倍と東証グロース市場の低PERランキングの第30位にランクインしていることや、昨年12月につけた昨年来810円から4カ月が経過し、高値期日がぼぼ一巡するフシ目に差し掛かっていることも、側面支援材料として意識されている。

■PS事業などで既存顧客からの案件が拡大し新規顧客獲得も寄与

 同社の今2026年5月期3Q決算は、売り上げ36億300万円(前年同期比12.1%増)、営業利益14億3000万円(同26.6%増)、経常利益14億1400万円(同32.0%増)、純利益10億3500万円(同46.3%増)と続伸した。プロフェショナルサービス(PS)事業、SaaS事業とも既存顧客からの案件拡大、新規顧客の獲得が続いており、PS事業の売り上げは前年同期比16.3%増、営業利益が同22.4%増、SaaS事業も同じく7.8%増、10.2%増と推移したことなどが要因となった。ただ四半期ベースの売り上げ、営業利益では会社想定をやや下回った。

 このため今期第4四半期(2026年3月~5月期、4Q)にこれをリカバリーすることから今5月期通期業績は、昨年10月17日に上方修正した業績を据え置いた。売り上げ50億8100万円(前期比16・2%増)、営業利益20億5200万円(同22・8%増)、経常利益20億2600万円(同32.7%増)、純利益14億4200万円(同44.9%増)と見込んでいるもので、純利益は、前期の過去最高(10億200万円)を連続更新する。PS事業では、国内インターネット広告市場が、2025年に前年比0.8%増の4兆円と過去最高となり、国内BtoC-EC(電子商取引)事業も、同5.1%増の1兆3000億円に成長し、EC化率が9.8%に高まった好事業環境もフォローする。

■高値期日の4カ月を経過しPER8倍の修正で半値戻しから全値戻りにトライ

 株価は、昨年9月発表の今期第1四半期業績の好出足でストップ高して700円台に乗せ、10月の今期業績の上方修正とともに昨年来高値810円まで上値を伸ばした。同高値後は、今期第2四半期業績が、上方修正業績をやや下ぶれて着地したことで下値を探り、今期3Q業績が会社想定をやや下ぶれたことで年初来安値484円まで再調整しリバンド途上にある。

 PERは、8.4倍と東証グロース市場の低PERランキングの第30位と売られ過ぎを示唆し、テクニカル的にも昨年来高値810円から高値期日一巡のフシ目とされる4カ月を経過したところである。まず昨年来高値から直近安値への調整幅の半値戻し647円をクリアして全値戻しにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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