イボキン、三井物産とMOU締結、金属スクラップ安定供給体制の構築へ

2026年4月22日 07:31

■解体から再資源化までの知見と商社ネットワークを融合し、循環型社会の実現を目指す

 イボキン<5699>(東証スタンダード)は4月21日、三井物産<8031>(東証プライム)と金属スクラップの安定供給システム構築に向けた戦略的業務提携に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。脱炭素で大きな変革期にある鉄鋼産業を背景に、静脈企業であるイボキンと商社流通企業である三井物産が協業し、資源循環の高度化を目指す取り組みである。

 背景には、資源循環型社会や脱炭素社会の実現に向けた再生資源の高度利用への関心拡大がある。最終ユーザーや動脈産業でも再生素材活用やカーボンを尺度とした価値判断が強まる中、イボキンは「品質」「物量」「トレーサビリティ」の向上を掲げ、「解体ゼネコン」をコンセプトに解体から資源化、再資源化の最終段階まで担う総合的な資源循環企業への進化を進める。一方、三井物産は地下資源からスクラップに至る金属資源の安定供給を世界各国で手掛け、グローバルな業界ネットワークと知見を持つ。

 両社は、資源循環と脱炭素の高度化には「製造⇒流通⇒消費⇒廃棄⇒リサイクル⇒流通⇒製造」のループを整合的に連続させる必要があるとみて、同検討を進めてきた。今回の提携では、解体撤去や流通選別の高度化に加え、解体・リサイクル工程から得られるマテリアルバランスやカーボンに関する精緻なデータの抽出・可視化を進め、三井物産の幅広いネットワークや新技術と融合させることで、持続可能なサーキュラーエコノミーの実現につなげる考えだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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