TrueData Research Memo(5):2026年3月期中に次期中計発表予定。飛躍フェーズに臨む計画策定進む

2025年12月23日 11:05

*11:05JST TrueData Research Memo(5):2026年3月期中に次期中計発表予定。飛躍フェーズに臨む計画策定進む
■中期成長戦略

True Data<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0441600?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4416></a>が成長加速フェーズと位置付ける現中期経営計画は2026年3月期が最終年度で、当初計画どおりの業績を見込んでいる。2025年3月期から2026年3月期にかけて、一気に拡大した協業ネットワークによる販路拡大や、大型案件の受注、サービスの高度化に伴うソリューションの幅の拡大といった成果を着実に積み上げた。最終年度の2026年3月期業績予想を達成し、中期経営計画を成功裏に終了させる考えだ。また、2026年3月期中に次期中期経営計画を発表する予定である。協業ネットワークを生かした拡張可能性を精査のうえ、実現可能な数値目標を設定する方針である。

同社の描く成長戦略のロードマップでは、次期中期経営計画は「成長加速フェーズ」に続く「飛躍フェーズ」と位置付けている。協業で拡張した販路とツールを生かし、収益の飛躍に向けた準備を本格化させる。具体的な方針として、1)顧客拡大、2)単価上昇、3)業容拡大を推進する。1)については、大企業だけでなく、中堅・中小企業にも販路を広げ、ロングテールビジネスを推進する。顧客獲得にあたっては協業ネットワークで強化した販路を活用する。業種別に、食品カテゴリーでは伊藤忠商事、医薬品ではアルフレッサ ヘルスケア(株)、日用品・化粧品ではあらた、という形で協業先と連携する。2)では高度化したソリューションのアップセルやクロスセルを推進する。これまでの「イーグルアイ」や「ショッピングスキャン」等のサービスに加え、高度化したソリューションのアップセルで顧客単価の上昇を図る。さらなるソリューションの高度化に向けAIの活用を推進する方針で、現在は、顧客のサービス利用にあたっての「お困りごと」に対してAIが伴走型でサポートする等、課題解決型の機能拡充を検討している。AIによる開発力の強化に向けて、AI関連技術を有するスタートアップ企業とのM&Aも検討中だ。なお、同社ではこれらアップセルによって、顧客単価の上昇だけでなく、他社サービスへのスイッチング防止策をさらに強化する考えだ。3)については、「守りのDX」の強化を図る。協業ネットワークを活用し、マーケティングや販促のような「攻めのDX」だけでなく、顧客企業の生産性向上に資するコストコンサルティングやソリューションの提供を推進する。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)《HN》

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