インデックス買いで1カ月ぶりに36000円台を回復【クロージング】
2025年4月30日 16:50
*16:50JST インデックス買いで1カ月ぶりに36000円台を回復【クロージング】
30日の日経平均は5営業日続伸。205.39円高の36045.38円(出来高概算22億8000万株)と約1カ月ぶりに36000円を回復して取引を終えた。米国株高や米関税協議の進展を期待した買いが先行。日経平均は取引開始直後には36000円を回復。ただ、節目の36000円を上回ると強弱感が対立し、次第に模様眺めムードが広がり、35900円を挟んだこう着が継続。後場終盤には、年金とみられる月末のインデックス買いが観測されるなか、36056.52円まで上値を伸ばした。
東証プライムの騰落銘柄は値上がり銘柄数が900を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、その他製品、サービス、医薬品、銀行など23業種が上昇。一方、海運、石油石炭、輸送用機器、パルプ紙など10業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソニーG<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0675800?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6758></a>、アドバンテス<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0685700?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6857></a>、リクルートHD<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0609800?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6098></a>、TDK<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0676200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6762></a>、コナミG<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0976600?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9766></a>が堅調だった半面、ファーストリテ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0998300?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9983></a>、キッコーマン<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0280100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><2801></a>、トヨタ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0720300?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7203></a>、ファナック<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0695400?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6954></a>が軟調だった。
前日の米国市場は、ハネウェル・インターナショナルなど主要企業の好決算に加え、トランプ米政権が29日、自動車・部品関税の負担軽減措置を発表したため、米国と貿易相手国との交渉が進むとの見方から、主要株価指数は上昇。東京市場もこの流れから主力株中心に買いが先行して始まった。また、決算を手掛かりとした物色が強まっており、相場を支えた。半面、トヨタや日産自<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0720100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7201></a>の自動車株や大幅減益予想を発表した商船三井<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0910400?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9104></a>が急落しており、他の海運株に売りが波及した。
投資家の関心は日米関税交渉の行方である。楽観は禁物であるが、第1回目の会合では良好な関係を確認しており、期待感は高まっているだろう。市場の期待通りの結果になれば、投資家心理が上向くだろう。大型連休の谷間となるだけに、国内機関投資家の動きは鈍く、積極的にリスクを取る動きは限られそうだが、売り方の買い戻しの動きが指数を押し上げる形になろう。《CS》