火星着陸機InSight、ミッション終了
2022年12月25日 18:55
NASA は 21 日、火星着陸機 InSight のミッション終了を発表した(プレスリリース、The Verge の記事、Ars Technica の記事、The Register の記事)。
InSight のミッションは岩石で表面が覆われた天体の形成過程を知るため、火星深部の調査を行うのが目的だ。2018 年 11 月の火星着陸以来 4 年以上にわたり、InSight は隕石衝突の衝撃によるものを含め、火星の地震 (marsquake) を 1,319 回検知している。また、センサーで風の振動を捉えて火星の風音を初めて地球にもたらした。
一方、想定よりも硬い土壌に覆われた地点に着陸してしまったため、地熱測定装置のプローブ打ち込みは難航した。それでも打ち込みを試行する過程ではロボットアームと先端に取り付けたスコップの使用などに関するさまざまな知見が得られ、地表からわずかの深さまで埋めたプローブにより火星の土壌の物理的・熱的特性に関する貴重なデータも得られたという。
しかし、予定の 2 倍に延長されたミッションで InSight の太陽電池パネルには砂塵が積もり、ロボットアームとスコップによる除去も行ったものの徐々に出力が低下していった。NASA では InSight が火星周回機との通信確立に 2 回連続で失敗したらミッション終了を宣言すると決めていた。NASA ジェット推進研究所 (JPL) が最後に InSight と通信したのは 12 月 15 日。以降 2 回連続で通信できず、InSightのバッテリーがエネルギー切れになったと判断したとのこと。
NASA は引き続き InSight からの信号受信を試みるが、あくまで念のためであり、通信の再確立は不可能とみられている。
最新記事
- NVIDIAら、実機ロボットの研究開発を完全自動化するフレームワーク「ENPIRE」発表―AIが検証からコード修正まで実行
- Z.aiが「GLM-5.2」のオープンウェイトを公開、性能はClaude Opusに迫るもAPI経由のデータ送信に中国法上のリスク指摘
- 【内部リーク】Metaが数千人の技術者をAI訓練用のデータ作成に投入、社内からは「強制収容所」と自虐する不満が噴出
- 『R-Type Tactics I・II Cosmos』が6プラットフォームで海外発売へ―幻のPSP続編が16年越しに初の英語化
- ChatGPTのシェアが初の50%割れ、GeminiとClaudeが猛追――Sensor Tower調査