日本のジャーナリスト、「事実をありのままに伝えること」は重視せず

2022年11月26日 16:22

発表から時間が経過しているようだが、世界中のジャーナリズムの状況を評価するために設立されたWorlds of Journalism Studyの2012–2016年分の調査発表がネットで話題になっていたようだ。これによると、日本のジャーナリストは、「あなたの仕事で『事実をありのままに伝えること』はどのくらい重要ですか? 5段階で答えてください」という問いに「extremely important(至要)」「very important(とても重要)」と答えたジャーナリストの比率が世界的に見ても少ないものだったという(国別報告書 – WJS2 (2012–2016)Journalists in Japan水島六郎さんのツイート)。 あるAnonymous Coward 曰く、 あなたの仕事で『事実をありのままに伝えること』はどのくらい重要ですか? 5段階で答えてください」という問いに「extremely important」「very important」と答えたジャーナリストの比率         米国 98.3%         フランス 96.5%         英国 93.0%         日本 65.1% 20個ほどの「ジャーナリズムの役割候補」を並べてそれぞれの重要性を5段階で答えさせるアンケートなので恣意性はない。 The Worlds of Journalism Study が実施した68カ国横断アンケートで『事実をありのままに伝えること』がトップに来ないのは主要国で日本くらい 日本の「ジャーナリスト」たちがそれよりも段違いに(実際比率がガクンと違う)重要と考えているのが「政治リーダーの監視と精査」「時事問題の分析の提供」「人々の政治的決定に必要な情報の提供」 の3つ。

 この調査は郵送によるアンケート調査によるもので、対象となった日本人747人のジャーナリストのうち、613人が男性(82.1%)、134人が女性(17.9%)だった。平均年齢は41.25歳。92.8%の記者が学士号を取得している。ジャーナリストとしての勤続年数は16.94年と約半数が17年以上の経験を持っているとされ、これは世界的に見ても勤続年数が長いらしい。

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