活動銀河NGC 1068がニュートリノを放出している証拠
2022年11月9日 09:07
headless 曰く、 南極にある IceCube Neutrino Observatory の観測データから、活動銀河 NGC 1068 がニュートリノを放出している証拠が得られたそうだ(プレスリリース、ウェビナー動画 /資料: PDF、Ars Technica の記事、論文アブストラクト)。
くじら座に位置する NGC 1068 は Messier 77 (M77) としても知られる。地球から 4,700 万光年の距離にありながら大型の双眼鏡で観測可能であり、1780 年に発見されて以来、最もよく研究されている銀河の一つだ。
国際研究チームは IceCube のニュートリノ検出器が 2011 年 ~ 2020 年に記録したデータからニュートリノ放出を調査。既知のガンマ線源 110 か所を調べた結果、NGC 1068 が発生源と解釈できるニュートリノイベントが 79 あり、統計的有意性は 4.2σ だったという。NGC 1068 から放出される高エネルギーニュートリノとテラ電子ボルトのガンマ線の上限を比較すると、ニュートリノが 1 桁多かったそうだ。
NGC 1068 の核である超巨大ブラックホールは宇宙塵に覆われて見えないが、ニュートリノイベントをいくつも観測することで詳細を明らかにできる。IceCube が集めた 80 程度のニュートリノイベントではすべての疑問に答えることはできないが、ニュートリノ天文学の実現に一歩近付くものであるとのことだ。
最新記事
- NVIDIAら、実機ロボットの研究開発を完全自動化するフレームワーク「ENPIRE」発表―AIが検証からコード修正まで実行
- Z.aiが「GLM-5.2」のオープンウェイトを公開、性能はClaude Opusに迫るもAPI経由のデータ送信に中国法上のリスク指摘
- 【内部リーク】Metaが数千人の技術者をAI訓練用のデータ作成に投入、社内からは「強制収容所」と自虐する不満が噴出
- 『R-Type Tactics I・II Cosmos』が6プラットフォームで海外発売へ―幻のPSP続編が16年越しに初の英語化
- ChatGPTのシェアが初の50%割れ、GeminiとClaudeが猛追――Sensor Tower調査