ロシアアニメ会社、50年前の作品削除 WW2時の「Z」文字入り沈没艦艇が描かれる

2022年4月22日 07:45

ロシアのアニメ会社「ソユーズムリトフィルム(SoyuzMultfilm)」は、同社が1973年に製作した子供向けアニメ「Comoara Corăbiilor Scufundate(沈没船の宝)」をYouTubeチャンネルから削除したそうだ。この動画は2012年にソユーズムリトフィルムの公式YouTubeチャンネルで公開され、削除されるまで30万回近くの再生数があったとされる(Nataliya GumenyukさんのツイートAdnkronos.comClicksanatate.ro)。 この作品は子どもたちの冒険を描いた作品で、海底探検の途中で船体に「Z29」と書かれた第二次大戦中のドイツの駆逐艦に遭遇する。主人公による「ファシストの駆逐艦にはZの文字が書かれていた」とするセリフもあったようだ。また同行する少女は黄色いブラウスと青い帽子を持っている。現在、「Z」という文字がロシアのウクライナに対する侵略のシンボルになっている状況下であり、かつ先日、同国のミサイル巡洋艦「モスクワ」が海底に沈んだばかり。同作の内容は国内から政府への皮肉と受け止められない状況であることから削除されたのではないかと推察されている。 

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